チベット自治区ラサで初めて子供連れのユキヒョウの撮影に成功―中国

人民網日本語版    2023年10月27日(金) 20時30分

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チベット自治区ラサで初めて子供連れのユキヒョウの撮影に成功した。

チベット自治区ラサ市トゥールン・デチェン区乃朗生態文化保護センターの職員が先ごろ、昨年の赤外線カメラを回収し整理したところ、メスのユキヒョウが赤ちゃん2匹と一緒にいる様子を捉えた映像を発見した。ラサ市内で赤ちゃんと共に映るユキヒョウの映像の撮影に成功したのは初めてのことで、同市がユキヒョウの安定した生息地となっていることを示している。新華社が伝えた。

映像を見ると、メスのユキヒョウがまず映り込み、キョロキョロと周りを観察した後、山の尾根の地面に後ろ足で穴を掘りマーキングしている。その後、赤ちゃんヒョウが2匹現れる。

山水自然保護センターの趙翔(ジャオ・シアン)氏は、「単独で行動するユキヒョウは繁殖のシーズンか赤ちゃんと一緒の時しか他のユキヒョウと一緒に行動しない。今回撮影に成功したのはメスのユキヒョウとその赤ちゃん2匹と思われる。ユキヒョウは通常、1月から3月中旬に交尾し、赤ちゃんは6~7月に生まれる。撮影時期からして、赤ちゃん2匹は当時、生まれて半年ほどで、野外で生き抜くスキルを母親から学び始めたばかりだろう」と分析する。

調査員によると、今回ユキヒョウの撮影に成功したのはラサ市トゥールン・デチェン区乃朗谷の尾根で、標高は約5700メートル。同エリアに設置された他の赤外線カメラ5台も今年、ユキヒョウの姿を捉えていた。

北京大学自然保護・社会発展研究センターと山水自然保護センターのサポートの下、乃朗谷では2021年から野生動物のモニタリングを実施しており、2022年3月に初めてユキヒョウの撮影に成功した。それは、ラサ市の中心部から直線距離で50キロ未満の位置だった。研究者がユキヒョウの映像を分析した結果、乃朗谷には現時点で、少なくとも7頭のユキヒョウが生息していることが分かった。

今年2月、チベット自治区林業・草原局は乃朗谷を「ユキヒョウの重要な生息地」に正式に指定し、そこに生息するユキヒョウと希少な絶滅危惧動物、生息地の保護に努めている。また、5月には乃朗生態文化保護センターが正式に設立され、乃朗谷の生態系保全をさらに強化する取り組みが進められている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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