中国高速鉄道はなぜ海外でなかなか普及しないのか―中国メディア

Record China    2023年10月18日(水) 8時0分

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16日、観察者網に「中国の高速鉄道はどうして海外でなかなか普及しないのか」と題した文章が掲載された。

2023年10月16日、中国のニュースサイト・観察者網に「中国の高速鉄道はどうして海外でなかなか普及しないのか」と題した文章が掲載された。

文章は中国企業が建設を請け負ったインドネシアのジャカルタ・バンドン高速鉄道が2日に開業したことを紹介。142キロを40分で結び、最高時速は350キロ、総投資額は73億ドル(約1兆1000億円)だったとした。

また、高速鉄道の運賃は1キロ当たり約1元(約20円)で中国国内の高速鉄道の2倍に当たると指摘。本来はもう少し安い運賃を想定していたものの、インドネシアが投資コストの回収を急ぐために運賃を上方修正したと説明した。さらに、1キロ当たりの建設コストが中国国内の2〜3倍となっており、「投資という点ではちょっと高すぎる」と指摘した。

その上で「国外では中国高速鉄道の普及は思うように進まない。1本作ればいい方で、鉄道網を作るというのは非常に難しい」とし、中国のように広大な国土面積を持たない海外では高速鉄道が大きな威力を発揮せず、多少時間がかかっても低価格な非高速鉄道を望む声の方が大きいとの認識を示した。

そして「通常の鉄道は中・低級品、高速鉄道は高級品。他の国は両者を比較して、高級品は確かに素晴らしいと言いながらも中・低級品を買おうとする。市場というのはそういうものだ」とし、中国としては高速鉄道という「高級品」を持っておきつつ、よりニーズの高い非高速鉄道のセールスを強化する必要があるのではないかと論じた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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