〈新時代の新疆ウイグル自治区3〉大型施設続々、文化センター・博物館・美術館…

小島康誉    2023年10月21日(土) 16時0分

拡大

急成長の新疆では次々と大型施設が建設されている。写真はウルムチ市文化センター中央に位置する文化タワー。

(1 / 10 枚)

急成長した中国では大型施設が次々と建設されている。今回の視察旅行の帰途、杭州に立ち寄った。アジア大会を見るためでなく、ウルムチ/北京便が満席・高価で避けたためだが、杭州空港のドデカさには驚いた。成田へ着いて思わず「狭い」と口走ったほど。新疆でも同様で、ビックリするほどの規模の施設が次々と建てられ、新時代を象徴している。

ウルムチ市文化センターでの展示の一部「ウルムチは交通・貿易・金融・文化・医療の中心」と

その他の写真

ウルムチ市文化センターは、計画館・展覧館・大劇場・産業館・市博物館・文化館が文化タワーを中心に配されている。総工費38億元(約760億円)との説明だった。展覧館ではコスプレ大会が開かれていた。新疆の安定と発展ぶりを象徴するかのように、若者たちが思い思いのコスプレを楽しんでいた。

コスプレ会場では「元気で変な爺さん」と自撮りの列ができた

新疆博物館も増築され巨大化していた。政府の方針で参観は無料、日によっては15,000人も参観すると于志勇館長。「文化文物優秀賞」授与式が開かれた新疆美術館もまた巨大。授与式へ向かう際に写した写真から巨大さがお分かりいただけよう。

新疆博物館の一角

「文化文物優秀賞」授与式の会場となった新疆美術館一階ホール

新疆大学も次々と巨大な新キャンパス建設。「奨学金」授与後の一枚、筆者左が姚強学長

「児童育英金」と図書を贈呈したウルムチ第41小学の分校141小学校もこの規模

ウルムチに限らずホータンなどでも大きな博物館などが続々と建設されている。建物だけでなく、研究・保存・展示にも資金が投入されている。移転で巨大化した新疆档案館や来年にも大型化する新疆文物考古研究所でも档案や文物の保存が精力的に実施されている。

新疆档案館で展示を説明する童鹿館長(白シャツ姿)

新疆文物考古研究所で絹織物の汚れを除去する所員

サプライズ:羽田で手土産用に「白い恋人」15個購入、いつものクレカを出すと、ナント「このカード通りません」と、ビックリ。羽田/北京便ほぼ満席、以前は日本人もかなり乗り合わせていたが、今回は数人のみ。そのCA184便のテレビモニターに我々日中共同ニヤ遺跡調査隊が発掘した「五星出東方利中国」錦が映し出され、ビックリ。「幸先いいぞ!」と喜ぶ。

機内モニターに「五星出東方利中国」錦

■筆者プロフィール:小島康誉


浄土宗僧侶・佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表・新疆ウイグル自治区政府文化顧問。1982年から新疆を150回以上訪問し、多民族諸氏と各種国際協力を実施中の日中理解実践家。
ブログ「国献男子ほんわか日記」
<新疆は良いところ>小島康誉 挨拶―<新疆是个好地方>
書籍はこちら(amazon)
小島康誉氏コラム

※本コラムは筆者の個人的見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携