Record China 2014年8月6日(水) 23時12分
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4日、トヨタは今年1−6月、傘下の日野自動車とダイハツの業績を加えると世界で510万台を販売したことになり、フォルクスワーゲン(VW)の497万台およびゼネラルモーターズ(GM)の492万台を抜き、再び世界一の座に輝いた。資料写真。
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2014年8月4日、トヨタは今年1−6月、傘下の日野自動車とダイハツの業績を加えると世界で510万台を販売したことになり、フォルクスワーゲン(VW)の497万台およびゼネラルモーターズ(GM)の492万台を抜き、再び世界一の座に輝いた。中国経済網が伝えた。
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▼トヨタに迫るVW
注意しなくてはならないのは、VWの上半期販売台数には大型トラック類が含まれていないことだ。国際分析機関は、傘下のトラックブランドのマンやスカニアの上半期販売台数が約10万台に達しているという。つまり、VWの上半期に販売台数は507万台に達して、トヨタとの距離が大幅に縮まるということだ。
海外メディアの報道によると、今年上半期のトヨタグループの世界での販売台数は前年同期比3.8%増加した。VWは同5.9%の増加だった。今年第2四半期(4-6月)、VWの生産台数は約257万台で(マンとスカニアの両ブランド車を含まず)、トヨタの251万台を抜いた。ここからわかることは、VWの世界規模での成長ペースがトヨタを上回ったということだ。
コンサルティング会社HISオートモーティブの日本人アナリストは、「VWの1-6月の世界市場での業績には目を見張るものがある。VWの販売台数増加は主に米国市場の貢献による。まず、米国経済が好転していること、次に、消費者の自動車購入の好みが伝統的な乗用車からトラックやSUVへと変化していること、こうした点がVWに有利に働いた」と話す。
▼中国市場が勝敗を決める
またトヨタもVWも、今では中国自動車市場を相当に重視しており、中国市場が将来、両社のどちらが販売台数世界一になるかを決定するとみられる。だが両ブランドの市場での業績には大きな開きがある。
今年上半期、VWの中国での販売台数は181万3000台で、同17.5%増加した。このうち輸入車は11万2000台、現地生産車は170万1000台で、合弁ブランドの上海大衆が85万1000台、一汽-大衆が85万台だった。
また他の外資系メーカーに比べ、VWは上半期の中国での販売台数が最も多く、今年は通年の販売台数で1位に返り咲く可能性がある。またVW傘下のアウディやポルシェといった高級ブランドも中国市場で極めて強い力を発揮している。アウディは上半期に27万2000台を売り上げて、中国高級車市場のトップに立ち、ポルシェの販売台数も同8%増加した。
一方、トヨタは上半期の中国販売台数は46万6000台で、今年6月単月では前年同月比7.6%減少した。これにより中国で9カ月続いた増加が減少に転じた。その原因として、一汽トヨタの主力車種であるカローラがバージョンアップの時期にさしかかっていること、広汽トヨタが新たな展開の準備に忙しく、人気高級車のカムリでもかつてのような輝きを放てずにいることが挙げられる。
またトヨタ傘下の高級ブランド・レクサスは、中国高級車市場での業績が以前ほど思わしくなく、上半期の増加率が最も小さい高級車ブランドになった。今後も国産化の実現は難しく、ブランド力の向上も難しいため、レクサスの販売台数は低い水準が続くとみられる。
VWは13年、中国市場での販売台数が9年ぶりにGMを抜き、トップに躍り出た。こうしてVWは世界販売業績でGMにより一層接近し、その差はわずか1万台になった(13年の世界販売台数はVWが970万台、GMが971万台)。14年上半期には、VWの販売台数がGMを抜いて世界2位になった。ここからわかることは、中国市場がVWの世界販売実績を押し上げているということだ。
13年のトヨタの世界販売台数は998万台で、VWとは数十万台の差しかなく、その開きはさほど大きくないことがわかる。最近、VW中国法人は新工場を建設しており、生産能力の大幅な拡大が見込まれる。また中国市場では、VWはトヨタより優れたコピーやブランド力をうち出しており、これらが中国市場はもとより世界市場におけるVWの発展を引き続き後押しするとみられる。今後数年で、VWが中国市場での伸びをよりどころとして、トヨタを抜いて販売台数世界一を達成する可能性は高いといえる。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)
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