日中関係「寒流」の中に一抹の温かさ、張雨霏と池江璃花子の物語―華字メディア

Record China    2023年10月7日(土) 12時0分

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華字メディアの日本華僑報は4日、「寒流の中の一抹の温かさ」と題し、中国・杭州市で開催中の第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)で見られた心温まる光景に言及した。

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華字メディアの日本華僑報は4日、「寒流の中の一抹の温かさ」と題し、中国・杭州市で開催中の第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)で見られた心温まる光景に言及した。

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記事は、「今年は日中平和友好条約締結45周年に当たるが、現在、両国の関係はさまざまな原因により国交正常化以来、最低点にある。この状況がいつまで続くのかは分からないが、杭州アジア大会での中国の張雨霏ジャン・ユーフェイ)と池江璃花子の物語は、寒流の中で一抹の温かさを感じさせた」と評した。

記事は池江について、「東京都江戸川区に生まれ、3歳で水泳を始めると14歳で日本選手権ジュニアの部で優勝。2017年のジャカルタでのアジア大会では6つの金メダルと2つの銀メダルを獲得、6つのアジア記録を塗り替えMVPとなった」と紹介。「彼女が水泳界の覇権を握るかに思われた矢先、突然の悲報が襲った。彼女は19年2月に白血病と診断されたことをSNSで報告。つらい闘病生活の中で(水泳を)あきらめることも考えていた」とした。

続けて、「それでも池江はくじけなかった。1年余りの治療を経て彼女は再びプールに戻ってきた。成績は以前ほどではなかったが、彼女が病気を乗り越えて戻ってきたこと自体が奇跡だった。だがそれでは終わらなかった。今年7月の世界選手権(福岡大会)女子50メートルバタフライで池江は7位に入った。世界の舞台に返り咲いた彼女の目には涙が光っていたが、その裏にある苦労は彼女自身にしか分からないものかもしれない」とした。


記事は続いて張雨霏について、「江蘇省徐州市で生まれ、池江より2歳年上。母親の影響で、彼女も池江と同じ3歳で水泳を始めた。14歳でワールドカップ(W杯)北京大会に出場し、200メートルバタフライで北京五輪の金メダリスト・劉子歌(リウ・ズーガー)を破った。21年の東京五輪では金メダル2個、銀メダル2個の好成績を収め、名実ともに中国のトップ選手となった」と紹介した。

その上で、「年齢が近いためか、あるいは経歴が似ているためか、はたまたよく一緒に試合に出場しているからか、2人は固い友情で結ばれている」とし、世界選手権で張が手のひらに「be the best of yourself」のメッセージを書き、池江に見せたことに言及。今大会では直前にインフルエンザにかかり体調が万全ではなかった池江が50メートルバタフライに出場し3位に入り、このレースで1位だった張と表彰式で互いに泣きながら抱擁を交わしたシーンは、大きな感動を呼んだとした。

また、「この時、池江が手首に付けていたパンダのバンドが注目を集めたが、実はこれは張がプレゼントしたものだった」とし、「張は池江に何かプレゼントを贈りたいと思っていたが、何が良いか分からず。後日、ある記者を通じて池江がパンダが好きだということを知り、張は自分が愛用していたパンダのバンドをプレゼントしたのだった」と説明した。


記事は、「張と池江はアスリートとしてもピークにあり、2人の物語はまだ続きそうだ」とし、「この2人の物語は中日関係の『寒流』の中にあって、人々に一抹の温かさをもたらした。実際、中日両国の間にはまだたくさんの『張と池江』がいて、彼らの物語は毎日紡がれている。そして、これらの小さな温かさが集まり、大きな『暖流』になって初めて、中日関係はより安定することだろう」と結んだ。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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