2023年10月1日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の9月の貿易収支は37億ドル（約5538億円）の黒字で、6月から4カ月連続の黒字維持となった。昨年3月から今年5月までは15カ月連続の赤字だった。

産業通商資源部が同日に発表した9月の輸出入動向で、輸出額は前年同月比4．4％減の546億6000万ドルと集計された。12カ月連続の減少となっている。9月の輸入額は前年同月比16．5％減の509億6000万ドルだった。貿易収支は黒字ではあるものの、輸出の減少幅を輸入の減少幅が上回る「不況型黒字」が続いているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「貿易黒字だというタイトルだけを見たら、みんなこの国は順調だと勘違いしそうだな。輸出が黒字にならなきゃいけないのに、ずっと赤字なんだよ！」「不況型黒字だと、タイトルには書かないんだよな」「それだけ国の経済が萎縮しているということ。よく分かってない人は、経済が復活したと思いそう。こういうのをフェイクニュースと言うんじゃないか？」など、記事の記述について指摘するコメントが多く寄せられている。

その他にも、「輸出が減ってるのに貿易黒字なのは、輸入のほうがもっと減ってるから。会社の倒産が増えているのかな。大統領選びを間違えたせいで、国の経済の崩壊なんて一瞬だ」「輸出に必要な原資材が輸入できないんだから、当然、貿易収支は黒字だろうな」「一日平均35人が自殺し、出生率が0．6人まで落ち込んでいる国なのに、貿易黒字に何の意味があろうか」など、厳しい声が並んでいる。（翻訳・編集/麻江）