中国経済の低迷、大々的な土木工事は一段落か―独メディア

Record China    2023年10月4日(水) 5時0分

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独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは1日、「中国経済の低迷、大々的な土木工事は一段落か」と題する記事を掲載した。写真は新たに開通した高速道路。

独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは1日、「中国経済の低迷、大々的な土木工事は一段落か」と題する記事を掲載した。

記事はまず、「インフラ建設はいつの間にか中国経済の急速発展の主な原動力となった」と述べ、現在至る所で見られる放置マンションやひっそりとした橋や道路は過剰建設の深刻な結果を浮き彫りにしていると指摘。大都市の北京と上海を結ぶ高速鉄道はほぼ満席だが、途中では放置されたマンションや乗客がほとんどいない豪華な駅が目に入るとし、北京大学の経済学者のマイケル・ペティス氏が「こうした荒涼とした現象の背後には深い理由が隠れている」と指摘したことを伝えた。

ペティス氏は「中国の急速な成長はすでに限界に達した」との見方を示し、最も説得力のある例として中国南西部に位置する貴州省を取り上げた。「現地の収入は低いが、それでも山間部では大々的な土木工事が行われるだろう」と語る同氏は、「成長型社会によく見られるのは建設スピードが速すぎるという問題だ。素晴らしいインフラを得るが、そのメンテナンスに用いる十分な経済効果を生むことができない」と説明したという。

ペティス氏は中国の投資削減の必要性を指摘しており、記事は「これは将来にとって何を意味しているのか。中国は新たな建設計画を中止するのか」と問い掛けた上で、「そうなるかもしれないが、ひとたび投資を減らせば内需の刺激で経済を活性化させる目標は危機に直面する」と言及。「建設事業の減少は失業者の増加につながる。政府は国民が消費を拡大させて経済成長を促すことを願っている」との意見を紹介し、「これまで中国政府は急速な経済成長を誇りに思ってきが、このような勢いを保っていけるかどうかは疑問を抱くに値する問題だ」と締めくくった。(翻訳・編集/野谷

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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