海外からの訪問者向けのデジタル人民元を利用した決済サービスがさらに便利になった。24日に明らかになったところによると、デジタル人民元のアプリケーションにこのほど、海外で発行されたクレジットカードによる「プレチャージ」機能が加わった。

この「プレチャージ」機能とは、決済を円滑にするために、海外から中国を訪問した人が海外の携帯電話の番号でデジタル人民元ウォレットを登録・開通し、VISAカードやマスターカードなどの海外発行クレジットカードを通じてあらかじめウォレットにデジタル人民元をチャージし、中国に来てから決済に利用するというものだ。ウォレットにデジタル人民元が残った場合、カードにキャッシュバックすることができる。また、海外の訪問者は銀行の営業所で、現金でデジタル人民元のウォレットをチャージすることもできる。

既存の海外からの訪問者向けサービスの「必要な時にチャージする」機能に比べ、今回の「プレチャージ」機能がリリースされると、訪問者はあらかじめウォレットにチャージしておけば、中国国内のユーザーと同じように、既存のアプリ上でデジタル人民元による決済を行える仕組みの「銭包快付」など、より便利なオンライン決済手段を利用できるようになる。同時に、消費をする時の決済プロセスがより短縮され、操作がより簡単でスムーズになり、決済の処理効率が一層向上し、業者で消費をする時に海外発行カードの承認に時間がかかるという事態を避けられ、決済体験が改善されることになる。（提供/人民網日本語版・編集/KS）