Record China 2023年9月20日(水) 19時0分
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18日、極目新聞は、河南省のスポーツジムで1人でベンチプレスをしていた男性がバーベルに押しつぶされて死亡する事故が発生し、責任問題を巡る係争が続いていることを報じた。
2023年9月18日、中国メディアの極目新聞は、河南省のスポーツジムで1人でベンチプレスをしていた男性がバーベルに押しつぶされて死亡する事故が発生し、責任問題を巡る係争が続いていることを報じた。
記事によると、河南省鎮平県で7月3日、27歳の男性がスポーツジムでベンチプレスをしていた際にバーベルが首の上に乗って窒息死し、事故から2カ月以上が経過したこのほど、ネット上で当時の様子を撮影した防犯カメラ映像が拡散した。映像には、誰もいないジムに男性が1人で入り、補助の人員もおらず、セーフティーバーも設置しないまま120キロのベンチプレスをしようとしたところ、バーベルの重さに腕が耐えられずバーベルが男性の頸部に落ちて身動きが取れなくなり、やがてピクリともしなくなる様子が映っていた。
死亡した男性はジムの共同経営者の友人で、約5年のトレーニング歴があり、トレーナーとして他人の指導もしていたという。男性はジムの正規の会員ではなく無料で好きな時に利用していた。事故当時ジムは休憩中でスタッフはいなかったほか、生前男性が「孤練」という名前でトレーニング動画をネット上に掲載しており、最後の更新となった6月8日の動画では、やはり120キロのベンチプレスに成功する様子が収められていた。
男性の死亡後にジム側と遺族側で責任問題を巡る紛争が発生して賠償交渉が決裂、7月27日に遺族がジムの共同経営者らを相手に損害賠償を求める訴訟を起こし、8月にはジム側の責任を9割とする1審判決が出された。被告のジム経営者側はこれを不服として上訴しており、現在も裁判が続いているという。
記事は「ジム経営者には、たとえ会員やスタッフでなかったとしてもジム内の安全を確保する義務がある。死亡した男性がトレーニング強度が高過ぎることを知った上で、かつジム側の適切な警告や指導を顧みずに実施した場合は男性が自らリスクを甘受したと認定されるが、男性が強度について理解しておらず、ジム側も適切な警告や指導をしていなかった場合は状況が異なってくる。大きな重量のベンチプレスを行う場合、セーフティーバーや補助者を設置するなどの安全保障をすべきであり、この点でジム側は一定の責任を負わなければならない」という法律専門家の見解を伝えた。(翻訳・編集/川尻)
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