「日本のブランドである」とのデマを流されたとして、中国・杭州市創業のコスメブランドFlorasis（フローラシス。花西子）が警察に通報した。

中国メディアの西部決策によると、このほど「花西子は日本ブランド」とのキャプチャ画像がネット上で出回った。きっかけは、中国のライブコマースで絶大な人気を誇る李佳［王奇］（リー・ジアチー）氏が不適切な発言で炎上したことだった。

李氏は先日、ライブコマースで商品を宣伝した際、視聴者からの「値段が高い」という指摘に食ってかかり、相手をさげすむような言葉を発した。この件がネット上で炎上すると李氏は涙を流して謝罪。それでも追及は収まらず、過去の動画が掘り返されることに。

そして、李氏の過去動画の中に「私たちは今日、日本の東京にある花西子の研究センターに来ています」とリポートする映像があったことから、「花西子は日本ブランドではないか」との疑念が噴出することとなったようだ。

うわさを受け、同社は「花西子の“花”は花でメイクを育てるというブランド理念から取った。“西子”は西湖を指している」と説明。「2019年に日本の某研究所と短期の研究・生産において提携したことがあるが、20年には提携を中止した」とした。

また、「国内の化粧品開発と産業チェーンの総合力は持続的に上昇しており、現在、花西子の研究開発センターと生産工場は100％中国国内にある」とし、「産地が日本」「日本ブランド」というのはいずれもデマだと明言、警察に通報したことを明かした。

中国では現在、東京電力福島第一原発の処理水放出問題で日本製品や日本ブランドへの風当たりが強くなっている。（翻訳・編集/北田）