清朝末期に至ると、中国にはすでに多くの英語の教科書があったが、内容にはおかしな点が多くあった。当時の中国人が作った「おかしな英語」の代表例が「Long time no see」だ。「お久しぶりです」の意で、英文法の規範に適合していないが、今でも多くの中国人がこの表現を使う。
このような表現が出現したきっかけは、19世紀に上海が開港するなどで中国と外国の通商が盛んになったことだ。中国人商人などは英文法をあまり理解せず、中国語の語順に従って英単語を並べた。このような規範に合わない英語は「ピジン・イングリッシュ」などと呼ばれる。「Long time no see」は、中国語で「お久しぶりです」を意味する「好久不見(ハオ・ジウ・ブー・ジエン)」の語順通りに英単語を並べたものだ。欧米人も「Long time no see」の意味を知ると、この表現を使うようになった。
この記事のコメントを見る