新疆産「サーモン」を日本やロシアに輸出と報道=中国ネット「ニジマスだ」

Record China    2023年9月2日(土) 17時0分

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31日、大衆網は中国内陸部の新疆ウイグル自治区で「サーモン」が生産されていることを紹介する記事を掲載した。

2023年8月31日、大衆網は中国内陸部の新疆ウイグル自治区で「サーモン」が生産されていることを紹介する記事を掲載した。

記事は、同自治区イリ・カザフ自治州ニルカ県で「サーモン」の養殖が順調に進み、年間の生産量が目標の3000トンに達する見込みだと紹介。ユーラシア大陸の内陸にあり「海から最も遠い場所」と呼ばれる現地は基本的に猛暑知らずの気候で、天山山脈の雪解け水の水温が年間10度以下に保たれることから冷水魚の生育に非常に適している場所だと伝えた。

そして、現地の良質な水で育てられた「サーモン」はとろっとした食感と甘みのある味わいが特徴的で、同自治区内のみならず中国国内のスーパーマーケットやECプラットフォームで流通しているほか、ロシア、マレーシア、日本などの国にも輸出されていると紹介した。

この件について中国のネットユーザーは、主に2つの点について感想を残している。まず1つ目は、日本に向けて輸出していることだ。「日本にしなくてもいいのでは。今後(日本からの輸入が止まったことで)われわれの食べる分が足りなくなるだろうから」「日本への輸出をやめて、うらやましがらせておけ」「日本人に天山山脈の雪解け水で育てた魚を食べさせるのはもったいない」といったコメントが寄せられた。

もう1つは「サーモン」という呼び方についてだ。「これは淡水産のニジマスであって、サーモンではない」「ニジマスをサーモンって言ってるのであれば、悪意を感じる」「これはニジマス。サーモンは淡水で育ったものではない」「ニジマスなので、加熱して食べるべき」「この脂肪の入り方はニジマスだな」といった感想が並び、あるユーザーは実際に販売されている新疆産「サーモン」のパッケージに商品名として「サーモン(ニジマス)」と記載されている写真を掲載した。

なお「サーモン」という言葉の定義は厳密ではない部分があり、サケの他に「トラウトサーモン」のように海や海水で養殖されたニジマスを「サーモン」と呼ぶケースもある。新疆で生産されている「サーモン」はデンマークから卵を輸入したとのこと。デンマークでは海水で養殖されていた可能性があるが、新疆では完全に淡水で養殖されており「サーモン」と呼ぶべきか「ニジマス」と呼ぶべきかは定かではない。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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