2023年8月24日、香港メディア・香港01は、中国のプロサッカー3部の中乙リーグ戦で、試合中に降り出した豪雨でピッチが水浸しとなり、選手たちがまるでプールの中でサッカーをするような光景が繰り広げられたと報じた。

記事は、19日に山東省で行われた中乙リーグ第15節の淄博斉盛―紹興上虞翼竜戦で、試合開始時点ではピッチコンディションに大きな問題はなかったものの、後半に入って集中豪雨に見舞われたと紹介。「会場の排水システムに問題があるのか、雨がよほど激しかったのか分からないが、ピッチはあっという間に水浸しになった」と伝えた。

激しい雨により視程が狭まった上に、歩くのさえ困難な水浸しのピッチ上で選手たちは必死にボールを追いかけたものの、蹴ったボールは飛距離が出ない上に着地すると全く転がらずに止まってしまう状態に。大雨が降っても基本的に中断しないスポーツではあるものの、さすがに試合続行は困難で、選手たちにとって非常に危険な状況だったにもかかわらず試合は最後まで続けられ、1−0でアウェーの紹興が勝利した。

また、フリーキックの場面では、蹴る側のチームの選手が数人ボール付近に集まってひざまずき、ボールが浮かないように手で水をかき出す一方、相手選手が逆にボールに向かって水をパシャパシャとかける世にも珍しい「小競り合い」が見られた。相手選手の行動をレフェリーが制止した後フリーキックが蹴られたが、ボールは低い速度と軌道で飛び、数メートル先にいた相手の前に落ちて止まり、相手は難なくしてボールを奪うことに成功した。

記事は、ピッチがプールになった驚きの光景はネット上で拡散し、遠くはサウジアラビアなどのメディアにも取り上げられたと紹介。ネット上では「どうしてこの状況で試合を続けたのか」という批判的な声が寄せられたとしている。（翻訳・編集/川尻）

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— 中国動画 (@RC00547555) August 25, 2023