2023年8月16日、中国メディアのIT之家は中国の自動車メーカー長安汽車がタイで工場建設を申請したと報じた。

記事は、タイ投資委員会（BOI）が16日に声明を発表し、長安汽車が88億バーツ（約360億円）を投じてタイに自動車工場を建設する申請を出したことを明らかにしたと紹介。第1段階の年産能力が10万台だと伝えた。

そして、同社がタイに建設予定の新工場では純EVや発電用のエンジンを搭載したEVのレンジエクステンダー車（REEV）、プラグインハイブリッド車（PHEV）を生産する予定で、タイのほかにASEAN諸国やオーストラリア、ニュージーランド、英国、南アフリカなどで販売されるとしたほか、現地に重要部品の研究開発センターも建設する計画だと紹介した。

BOIの事務局長によると、6月末にBOIが中国重慶市を訪問し、同社の朱華栄（ジュウ・ホアロン）董事長ら幹部と会談した際に同社から建設計画を打ち出されたとのこと。同社は2020年からタイでの投資機会を模索していたようで、今年末には現地生産に先立ってタイ市場向けにEVを発売する予定だという。

記事は、BOIが投資を促進するために、EVやゼロエミッション車に関連するバッテリー、プラットフォームなど10以上の部品と完成車、充電スタンドの製造に対する投資を奨励する措置を打ち出していると紹介した。（翻訳・編集/川尻）