2023年8月9日、中国のSNS・微博（ウェイボー）で「詐欺師はアニメをアイコンにしている人をだまさない」というハッシュタグが拡散するとともに議論を呼んだ。

フォロワー約350万人を持つエンタメ系セルフメディアの微博アカウントは9日、詐欺容疑で逮捕された人物が詐欺のターゲットを選ぶ上で「微信（WeChat）アカウントがアニメのアイコンになっているユーザーは、ネット詐欺のわなにはめる価値がないものとみなしていた」「アニメアイコンの人はいろいろ面倒な上に貧乏だから手を出すな」と供述しているといった内容を、「詐欺師はアニメをアイコンにしている人をだまさない」というハッシュタグを付した上で公開した。その後、この書き込みが拡散するとともに、同じハッシュタグを付した書き込みが続々と行われた。

裏を返せば「アカウントのアイコンをアニメキャラクターにしておけば、ネット詐欺に引っかかるリスクが下がる」といえる内容の書き込みとハッシュタグについて、中国のネットユーザーは「この手の人はお金もない上に暇だから詐欺師をおちょくる。確かにターゲットにする価値はないわな」「二次元が被害防止に貢献」「よかった。アニメアイコンの私は安全だ」「植物の画像をアイコンにしてると詐欺電話がかかってきそう」「おいおい、詐欺師まで二次元を差別するのか」といった感想を残している。

また、「最も腹立たしいのは、まさにその通りだということだよ」「本当のことを言ってもいいけど、そんなにズバリと言われると傷つくわ……」など、複雑な感情を抱きながらも事実と認めるユーザーも複数見られたほか、「自分はアニメのアイコンじゃないけど、お金はないぞ」とするユーザーもいた。（翻訳・編集/川尻）