中国で薬物密売理由に韓国人に約9年ぶりに死刑執行、韓国政府の停止要請を受け入れず

Record China    2023年8月7日(月) 10時0分

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中国で4日、韓国人の男性受刑者1人に対する死刑が約9年ぶりに執行された。韓国当局は「人道面」を理由に判決の再検討や死刑執行の延期を求めていたが、中国側は受け入れなかった。

中国当局は4日、違法薬物を密売したことで死刑判決が確定した韓国人の男性受刑者1人に刑を執行した。中国国内で韓国人に対する死刑執行が行われたのは8年8カ月ぶりだった。韓国当局は「人道面」を理由に判決の再検討や執行の延期を求めていたが、中国側は受け入れなかった。韓国側当局と中国側当局のいずれもが、死刑が執行されたと発表した。

受刑者は2014年、中国国内で密売人から覚せい剤のメタンフェタミンを売りさばく目的で購入したとして逮捕された。受刑者が所持していたメタンフェタミンの量は5キロだった。

中国ではアヘン1キロ以上、メタンフェタミン50グラムを違法に製造、運送、販売した場合には、15年以上の懲役あるいは無期懲役、または死刑が科せられる。受刑者は19年に1審と2審で死刑を言い渡された。中国の裁判は2審制だが、死刑の執行については最高人民法院(最高裁)の許可を必要とする。最高人民法院は20年に2審判決を支持したので、刑が確定した。

韓国当局は「人道面」を理由に判決の再検討や死刑執行の延期を求めていたが、中国側は受け入れなかった。

韓国メディアによると、中国人が韓国人受刑者に死刑を執行したのは7回目だ。01年には1人、04年には1人、14年には4人が死刑を執行された。04年の場合には、複数の中国人女性を殺害した男が罪に問われたが、それ以外はいずれも、薬物絡みの犯罪だった。

中韓関係はこのところ、冷え込んでいる。「非難の応酬」といった事態も出現した。ただし中国外交部関係者は韓国人受刑者への死刑執行について「韓国との関係には関係ない」と述べた。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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