物価高に観光地ぼったくり問題…韓国人の夏休み旅行は「短期・近距離・低コスト」がトレンドに

Record Korea    2023年8月2日(水) 7時0分

拡大

31日、韓国・中央日報は、「新型コロナがエンデミック段階に入ってから初めての夏休みが訪れるが、短期・近距離・低コストの国内旅行がトレンドになる見通しだ」と伝えた。資料写真。

2023年7月31日、韓国・中央日報は、「新型コロナがエンデミック段階に入ってから初めての夏休みが訪れるが、短期・近距離・低コストの国内旅行がトレンドになる見通しだ」と伝えた。物価高に地方の観光地のぼったくり料金問題などで、旅行客は財布のひもを緩めないと予想されるという。

リサーチ機関「コンシューマーインサイト」が先ごろ公開した6月の国内・海外旅行動向(満19歳以上の成人500人を対象に調査)によると、6月現在、1人当たりの1日の旅行経費は7万6000ウォン(約8480円)で、前年同期(9万ウォン)より15.6%減少した。新型コロナ流行前の19年6月(7万4000ウォン)と同水準だが、最近の物価上昇率を考慮すると、旅行客の財布のひもは過去よりもさらに固くなったと解釈できるという。

高価な宿泊施設を避け旅費を安く押さえようという考えから、ホテルやペンションの人気は落ちており、ホテル利用率は3月の32.5%から6月は28.3%まで下がっている。ペンション利用率も6月は前月より1ポイント低い20.1%にとどまった。代わりに家族・親戚や友人の家に宿泊する割合が4月以降、増加を続けているという。平均旅行計画日程も前年(2.48泊)より短い2.39泊となった。こうした流れはこの夏休みにも続くとみられている。

また、記事は「物価高と共に、ぼったくり料金も観光客が支出を渋る要因となっている」とも指摘している。6月にテレビ番組で、駄菓子が1袋7万ウォンという高値で売られている様子が放送され、「ぼったくり論争」が起きた。他の地方でも、祭りの会場で内容にそぐわない高額な食べ物が売られていたと報じられるケースが相次いだ。仁荷(インハ)大学消費者学科のイ・ウンハ教授は、「価格が上がり消費心理が萎縮すると、供給者にも決していいことはない。まず値上げをと考えるより、助け合いの精神で値上げを自制しなければ、観光客の心を開くことはできない」と指摘している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「エアコンの効いた部屋でスイカを食べてのんびりするのが一番の夏休みだよ」「暑いのにわざわざ外に出かけるのか?。家で休んでるのが最高だ」「最近は旅番組が多くて、どこかに行かなきゃいけないような雰囲気だけど、自分は家が一番楽でいい。家族と一緒においしい物を食べてビールを飲んでるのが最高に幸せだ」など、「夏休みは家で」というコメントが多く寄せられている。

その他、「国内旅行に行くなら、その予算で海外に行った方がいい」「国内観光地はぼったくりがひどいからみんな海外へ行く。悲しい現実だ」「ホテルじゃなくて田舎の山の中のペンションでも1泊100万~150万ウォン取るらしいよ。わざわざお金を払って行きたいと思わないな」「近場の渓谷にでも遊びに行くくらいでちょうどいい」などの声が見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携