列車の窓を破壊したおじいさんに周囲から歓声、故障で止まり換気のため―中国

Record China    2023年7月31日(月) 16時0分

拡大

30日、新浪新聞は、重慶市の軌道交通2号線で停電が発生して多くの乗客が車内に閉じ込められる中、乗客の高齢者が換気のために窓ガラスを割ったことが称賛されたと報じた。

2023年7月30日、新浪新聞は、重慶市の軌道交通2号線で停電が発生して多くの乗客が車内に閉じ込められる中、乗客の高齢者が換気のために窓ガラスを割ったことが称賛されたと報じた。

記事によると、重慶市軌道交通2号線の馬王場駅で29日に設備トラブルが複数回発生して列車が運転できなくなった。乗客は「空調も止まってしまった。関係者は設備故障で現在修理中のため、車内でお待ち下さいとアナウンスしていたが、車内には子どもや妊婦、高齢者が多くいるにもかかわらず、小窓でしか換気ができず車内はサウナのようになっていた。40分余り閉じ込められて車内の空気が薄くなっており、乗客たちは息苦しさを感じていた」と話した。

そうした中、ある女性客が車外の作業員に対して窓ガラスを割ってもらえないかと頼んだところ「安全ハンマーがないので割れない」との返答があった。車両内にも安全ハンマーは備え付けられておらず、思案していたところ、幸いに車内にいた労働者が工具箱から小さなハンマーが提供され、受け取った年配の男性がハンマーでガラスを割った。その約2分後にドアが開き、車掌から外に出て良いとのアナウンスがあったとのことだ。

ネット上で公開された動画では、年配の男性がドアの窓ガラスをハンマーでたたいて割る様子が映っており、割れた瞬間に他の乗客から歓声が上がる様子も収められていた。

中国のネットユーザーは「おじいさん、よくやった!」「乗客の安全のためにやったこと。すばらしい」「どんな状況であろうと、命を守ることに責任を持たなければならない」「車両に脱出用の安全ハンマーがないことこそ問題」「安全ハンマーってこういう時に必要なものではないの?」など、年配男性の行動を称賛する声とともに、安全ハンマーが配備されていなかったことに対する疑問の声を残している。

また、「ハンマーって危険物じゃないの?車内に持ち込んで良かったんだっけ?」「そもそも駅の構内で停車してたのだから、さっさとドアを開ければよかったのでは?」などの感想も寄せられた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携