元卓球選手の福原愛さんが、元夫である江宏傑（ジアン・ホンジエ）氏の会見に反論した。中国のネット上でもこの騒動への注目が高まっている。

江氏は27日、都内の日本外国特派員協会で日本と台湾の弁護士と共に開いた緊急会見で、今月20日に日本の裁判所から福原さん側に子の引き渡しを命じる保全命令が出たことを明かした。この「保全命令」が出されるのは非常に珍しく重いことだとし、福原さん側に早期の子の引き渡しを改めて求めた。また、現在、裁判所に強制執行を求めているものの、それでもかなわない場合は未成年者誘拐罪で刑事告訴することも視野に入れていることを明かした。江氏は子を引き渡された後も福原さんと子どもの面会を拒むことはないとし、時折涙を浮かべながら福原さん側に「平和的な形」での解決を求めた。

一方、福原さんの弁護士も会見を受けて声明を発表。「日本の審判はあくまで一審の裁判であり、事実関係について最終的な判断はされていません。また、主張立証責任の分配の問題があり、司法的に家庭の問題の真実が全て明らかになるわけではありません」としたほか、江氏が連絡が取れないと主張している点についても「福原愛が選任した日本の弁護士は江宏傑が選任した日本の弁護士と連絡が取れており、連絡を拒否したこともなく、日本の弁護士は、江宏傑ともメールでつながっています」と反論した。

また、「子どもの仮の引き渡しは、お子さんの状態、意思、福祉、最善の利益を考慮して慎重に行わなければならないもの」と主張。「公衆の面前で国際記者会見を開くことは、高度な紛争を引き起こすだけでなく、意図的に両親と子どもの関係を引き裂き、子どもに悲しい思いをさせ、別離を引き起こすものであり、子どもに対する家庭内暴力の一種です」と指摘した上で、「両親の離婚の背景にはさまざまな理由があります。私たちは、子どもたちや画面の中の父親の良いイメージを守りたいので、正面からの攻撃はしていません。どうか江宏傑も大人な態度で家庭問題に向き合っていただきたいと思います」と求めた。

福原さんは会見後、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）アカウントで「母親として、何が何でも子どもを守るのが第一の責任！大人同士のことが世間の目にさらされて、子どもの生活に影響を与えるべきではありません。私は子どもを愛しており、子どもは私の大切な宝物。誰であろうと傷つけることは許しません！改めて、子どもに罪はないことを厳に申し上げます。子どもを守り、子どもを愛護する母の愛と責任として、公の場で議論し子どもを手段とすることは誰であろうと許しません。すべては司法に基づきます。私は最大限の力で子どもたちを守ります！」とつづった。

中国のネット上では「愛ちゃん頑張って！永遠にあなたを応援するよ」「結婚してからあなたの笑顔はどこへ行ってしまったのか。子を愛さない母親はいない。彼（江氏）はすぐにプライバシーを公にさらしたがる。そのうち化けの皮が剥がれる。頑張って」「彼は金がほしいだけなんだよ。いつまでも前妻をネタにして注目を集めている」といった声がある一方、「子どもへの影響が分かってるなら不倫なんてしなければいいのに」「ネットで訴えるのではなく、江氏と直接話をしてください」「本当に子どもたちを愛しているならなぜ台湾に置いてきたの？なぜ子どもを置いて男性とデートしてたの？」といった声も寄せられるなど、賛否が割れている。（翻訳・編集/北田）