韓国に不審な国際郵便物2000通超、中国発台湾経由、「ブラッシング詐欺」の疑いで捜査

Record Korea    2023年7月29日(土) 15時0分

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韓国各地に注文記録のない不審な国際郵便2000通超の小包が相次いで到着。中国発、台湾経由で一時は国際テロの疑いも浮上したが、警察当局は「ブラッシング詐欺」とみて捜査している。

韓国各地に注文記録のない不審な国際郵便2000通超の小包が相次いで到着した。中国発、台湾経由で一時は国際テロの疑いも浮上したが、危険性はないと判明。警察当局はショッピングサイトでレビュー評価を不正につり上げる「ブラッシング詐欺」の可能性があるとみて捜査している。

聯合ニュースなどによると、騒動の発端となったのは、南東部・蔚山の福祉施設で20日、黄色いポリ袋の小包を開封した職員ら3人がめまいや息苦しさを訴え、緊急搬送されたことだった。「毒劇物によるテロ」が疑われる同種小包が各地で確認され、ソウルの繁華街、明洞の郵便局では1700人以上が屋外に避難する事態に発展した。

警察当局によると、郵便物は黄色や黒の封筒で、差出人の住所が「台北」になっていた。ほとんどの場合、中身は入っていないという。警察当局は679件の郵便物を回収し、調査を実施。残る約1400件超の通報については関連性がないと判断した。

台湾の韓国での出先機関に当たる台北代表部は「調査の結果、小包は中国発で台湾を経由して韓国に到着したことが分かった」と表明。韓国外務省は中国の外交部と関連当局に「迅速な事実関係の確認と説明を要請した」とし、「中国側が「『最大限協力する』との立場をわれわれに伝えた」と説明した。

正体不明の郵便物について、首相室国務調整室対テロセンターは24日、「国家情報院などテロ対策機関と共同でテロとの関連を分析したところ、現時点でそのような関係性は見いだせなかった」と発表。韓国警察庁の尹熙根(ユン・ヒグン)長官は「化学物質に関係するものは今のところなく、ブラッシング詐欺と推定している」と明らかにした

ブラッシング詐欺はオンライン通販会社が無作為で商品を発送し、これを販売済みとして処理し業績を上げる詐欺の手口だ。一方的に商品を送付することで販売実績を水増しし、虚偽の高評価レビューを掲載する手法とみられ、台湾当局と共に輸送経路などを調べている。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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