中国有人宇宙飛行プロジェクト弁公室によると、有人宇宙船「神舟16号」の飛行士は5月30日に宇宙ステーションのモジュール複合体に順調に乗り込んで以来、軌道上で51日間作業を続けており、5カ月間の科学研究の宇宙の旅はすでに3分の1近くが完了しました。宇宙飛行士は近日中の適切な時期を選んで船外活動を実施するとのことです。

「神舟16号」の乗組員は、宇宙船操縦士、宇宙飛行技師、荷重専門家の3職種という全く新しい組み合わせで構成されており、「国家宇宙実験室」が設立されてから宇宙ステーションに入った最初の乗組員でもあります。飛行士らは宇宙ステーション到着後に生命生態、空間微小重力物理などの分野の一連の科学実験を展開したほか、実験モジュール「夢天」の空間放射生物学暴露実験装置や宇宙ステーション電力推進システムのガスボンベなどの船外設置作業を行いました。中でも船外放射線生物学的暴露実験は中国として初めて実施したもので、人体の放射線損傷、遺伝変異、放射線防護薬品の開発、放射線リスクの生物学的評価を強力に後押しして、宇宙飛行士の軌道上での健康な長期滞在を保証し、有人月面着陸計画の実施を推進するためにも積極的な意義があります。（提供/CRI）