国家保護動物の野鳥50羽余りが「謎の死」、送電網の漏電による感電死の可能性も―中国

Record China    2023年6月27日(火) 9時0分

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25日、紅星新聞は、青海省の草原で国家保護動物の鳥類50羽以上が感電死していたことが明らかになったと報じた。

2023年6月25日、中国メディアの紅星新聞は、青海省の草原で国家保護動物の鳥類50羽以上が感電死していたことが明らかになったと報じた。

記事によると、中国国内で先月、ある環境ボランティアグループが野鳥観察保護プロジェクトの担当者を月給1万元(約20万円)で募集したことで多くの関心を呼んだ。実際に担当者として採用された常楽(チャン・ラー)さんによると、このプロジェクトは青海省玉樹チベット族自治州称多県の嘉堂草原で野鳥の生存を観察・記録するとともに、「謎の死」を遂げた野鳥について調査するためのものだったという。

常さんは「5月24日に嘉堂草原に到着し、今年6月21日に離れるまでの1カ月間に草原の電柱の下で50羽以上の不自然に死んだ鳥を発見した」と語り、その中には、オオノスリ、ソウゲンワシ、オジロワシ、ハヤブサなどの国家重点野生動物も含まれていたことを明かした。


常さんによると、50羽以上の猛禽類の死骸が配電ケーブルや電柱、通信基地局の下で見つかっており、それ以外の場所では見つからなかった。また、尾がちぎれるなど体がバラバラになっていたものや、明らかな火傷の跡があったものが見られたとのことで、常さんは雨や雪で送電網が漏電し、送電網に止まっていた猛禽類が感電死したと推測している。


嘉堂草原を管轄する称多県の公安当局は25日、「現在さらに調査中。公安のほかに自然資源・林業草原局、国家電網も調査を実施しており、調査終了後に結果を通知する予定だ」とコメント。なお、現地の林業草原局や国家電網の子会社からはコメントが得られなかったという。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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