新エネ車に欠かせないリチウム電池で攻勢に出る中国、ドイツは苦境に―独メディア

Record China    2023年6月27日(火) 8時0分

拡大

25日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国が新エネルギー車に欠かせないリチウム電池分野で影響力を強める中で、ドイツが苦境に立たされていると報じた。

2023年6月25日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国が新エネルギー車に欠かせないリチウム電池分野で影響力を強める中で、ドイツが苦境に立たされていると報じた。

記事は、中国が世界でリチウム原料の激しい争奪戦を仕掛け主導権を握る中で、ドイツとや欧州の状況はますます受け身になっていると紹介。 電気自動車(EV)がますます普及し、その動力源として不可欠なリチウム電池が不足する中、中国企業はアフリカや中南米でリチウム採掘権を確保するために数十億ドルを投資しており、専門家によれば2025年までに中国が世界のリチウム生産の3分の1を支配するようになると伝えた。

そして、中国の積極的な市場戦略に対してドイツ・キール経済研究所のトビアス・ハイドランド教授が「中国産リチウム製品への依存はドイツ企業にとって大きな危険をもたらす。ドイツと中国の関係が緊張すれば、ドイツ企業は中期的に製品が手に入らない状態に陥るだろう」と述べ、ドイツの産業界にサプライチェーンの多様化を呼び掛けたとしている。

また、ハイドランド氏がドイツ企業の強みとして、リチウムの採掘において環境保護と持続可能性を重視する点に言及し「環境保護に真剣に取り組んでいない国でドイツ企業が中国との競争に勝つのは難しい。しかし一方で、持続可能な発展が重んじられる国では、ドイツ企業は魅力的な提案をすることができるだろう」との見方を示したことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携