中国・江蘇省徐州市の飲食店で並んでいた中国人客よりも後から来た外国人客を先に席に案内する出来事があり、物議を醸している。中国メディアの捜狐千里眼などが伝えた。

報道によると、騒動があったのは今月21日、市内にある飲食店「巨鯨披薩（コンパニーズピザ）」の店舗。当事者の客によると、雨の中40分ほど並んでいたところ後から来た外国人の男女が店に入るなりすぐに席に案内された。店員に不満を伝えたところ、「彼らは中国語が分からないから（説明できないため）、先に案内した」と答えたという。ただ、当時ずっと黙っていた外国人女性は、後に中国語を話せることが分かったようだ。

同店の店主は22日、「店員が忙しくうっかりしていてこのような誤った案内をしてしまった」と説明。中国では公的機関や民間企業が外国人を“特別扱い”することへの不満がたびたび噴出しているが、店主は「外国人に媚を売るという気持ちは絶対にない。今後は従業員への指導を強化する」とした。

中国のネットユーザーからは「外国人様はお先にどうぞ、その他の人たちはきちんと並びなさい（ということ）」「外国人に媚を売っているのではない？じゃあ何だというのか」「指導を強化すると言うが、もうすでにしっかりと（外国人を優先するようにと）指導されているのではないか？」「BMWが飲食店でも開いたのか？（※上海モーターショーで外国人限定でアイスを配り問題に）」といった批判的なコメントが寄せられている。（翻訳・編集/北田）