最後の台湾人元慰安婦が死去=婦女救援基金会「日本政府に謝罪、賠償を引き続き求める」―台湾メディア

Record China    2023年5月23日(火) 11時0分

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23日、台湾メディア・中国時報は、生存していた最後の台湾人元慰安婦とされる女性が死亡したと報じた。写真は台湾の慰安婦像。

2023年5月23日、台湾メディア・中国時報は、生存していた最後の台湾人元慰安婦とされる女性が死亡したと報じた。

記事は、最後の台湾人慰安婦とされる蔡(ツァイ)さんが10日に92歳で死去したと紹介。花蓮の原住民である蔡さんは台湾で1992年に慰安婦被害者の登録制度がスタートして以降登録された元慰安婦58人のうちの1人で、最年少だったと伝えた。

また、日本政府は1995年に「女性のためのアジア平和国民基金」を設立(2007年に解散)し、民間基金の名義で元慰安婦に補償金を支払ってきたものの、政府として正式な謝罪と賠償はこれまで行っていないと指摘。2000年には台湾、中国本土、韓国、北朝鮮、フィリピン、インドネシア、オランダの元慰安婦支援団体が共同で「女性国際戦犯法廷」と呼ばれる民衆法定を開き、蔡さんも日本に赴いて参加したことを伝えた。

その上で、「台湾人最後の元慰安婦生存者だった蔡さんがこの世を去ったことで、慰安婦問題に関心を抱いている人々からは今後この問題が歴史の大河の中に埋もれてしまうことを懸念する声が出始めている」とした。

記事は、台湾の婦女救援基金会が「台湾の学習指導要領や歴史館、歴史書などに台湾人慰安婦や軍事的な性奴隷についての真相を記載するよう提唱し続け、この歴史が蔡さんの死によって消えないようにする。また、日本政府に対して蔡さんとその家族への謝罪、賠償を引き続き求めている」とコメントしたことを紹介している。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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