ファーウェイ、AI分野などでトップ人材の確保強化=報酬は通常の5倍超―中国

Record China    2023年5月22日(月) 8時0分

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ファーウェイは19日、若手のトップレベルの研究者を改めて募集した。採用の場合、通常の5倍以上の報酬を提供するという。写真は広東省東莞市内にあるファーウェイの「松山湖キャンパス」。

華為技術(ファーウェイ)は19日、SNSの人材募集公式アカウントを通じて、同社が「天才少年」と呼ぶ、若手のトップレベルの研究者を改めて募集した。国籍は問わない。学歴も問わないが、数学、物理、化学、素材、コンピューター、スマート製造などの分野で「特別な業績」があり、同社における技術面の牽引(けんいん)役になる志がある者を求める。

「特別な業績」とは、重要な研究成果や論文、特許、重点実験室や特別教室に所属した経歴、国際的に重視されるコンテストの受賞歴を意味するという。採用者には世界レベルの挑戦課題、トップレベルの指導教員、世界範囲のプラットフォームと資源、通常の5倍以上の報酬を提供するという。

なお、ファーウェイが提供すると表明した「トップレベルの指導教員」についてだが、ファーウェイはこれまでに、「数学分野のノーベル賞と見なされるが、実際にはノーベル賞よりも受賞が難しい」などと言われるフィールズ賞の受賞者である、フランス人のローラン・ラフォルグ氏を招き入れるなど、世界のトップクラスの人材を多く確保してきた。

ファーウェイ関係者は中国メディアの証券日報の取材に対して「市場ニーズに対応するために、人工知能(AI)やコンピューティング、スマート製造などの分野でトップの人材の採用を強化する」と述べたという。

「天才少年」の用語を使い出したのは、同社創業者の任正非氏だ。任氏は2019年に、男女を問わず極めて優秀な若手「天才少年」と呼び、同年には20人から30人の「天才少年」を採用した。翌20年には「天才少年」を200-300人採用したことを明らかにした。その際には、ファーウェイが「天才少年」に提示した年報が200万元(20年12月の為替レートで約3180万円)を超えていたことも注目された。

ファーウェイによると、19年と20年の2年間で、ファーウェイは300人以上の「天才少年」を採用した。多くはAIとアルゴリズム分野の専門家であり、自動車関連やIoT(モノのインターネット)など部署に配属されたという。

ファーウェイの孟晩舟輪番会長は人材戦略について、「経営面の重圧が高まっても、世界のトップクラスの人材を招聘(しょうへい)し続ける事業戦略を変えることはない」「志を同じくして、同じ道を歩むトップレベルの人材がより多くファーウェイに加わり、われわれと共に難関を突破することを期待している」などと述べている。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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