中国で家計の預金額が大幅減、何が起きている?―中国メディア

Record China    2023年5月22日(月) 6時0分

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17日、中国新聞網は、中国で4月の家計預金残高が大幅に減少したことが明らかになったと報じた。

2023年5月17日、中国新聞網は、中国で4月の家計預金残高が大幅に減少したことが明らかになったと報じた。

記事は、中国人民銀行(中央銀行)が先日発表したデータで、4月の人民元預金額が前月比で4609億元(約9兆円)、前年同月比で5524億元(約11兆円)減少したほか、1〜3月に9兆9000億元(約194兆円)増加した家計預金残高が4月の1カ月だけで1兆2000億元(約24兆円)減ったことが明らかになったと紹介した。

そして、復旦大学金融研究院の専門家が「資本市場の安定、金融商品の回復に伴って市民の財テクに対するモチベーションが徐々に戻りつつある」と語るとともに、金の価格上昇や預金利率の断続的な低下も預金額減少に拍車をかけているとの見方を示したと伝えた。

また、今年1〜3月に中国人民銀行が実施したアンケート調査で「消費を増やす」が前四半期比0.5ポイント増の23.2%に、「投資を増やす」が同3.3ポイント増の18.8%となったことを紹介するとともに、国家統計局が今月16日に発表したデータで、4月の社会消費財小売額が前年同期比18.4%増の3兆4910億元(約68兆円)となり、増加幅が3月より大きく上昇したことを伝えた。

その上で、同局の付凌暉報道官が「消費シーンの秩序ある回復に伴い、市民の消費意欲が徐々に高まっている。特にサービス性消費で顕著な改善が見られ、販売額が持続的に拡大している。現在、消費回復はなおも初期段階にあり、市民の消費能力や消費意欲にはまだまだ大きな伸びしろがある。経済の好転、雇用の増加、消費環境の改善に伴い、わが国の消費は引き続き力強く成長する見込みだ」と述べたことを紹介している。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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