2023年5月15日、韓国・MBNなどによると、韓国・忠清北道の知事と国会議員らが学生寮の食堂で豪華な食事をとり、学生の保護者らからひんしゅくを買っている。

記事によると、忠清北道知事は9日、国会議員らと共にソウル市内の学生寮で懇談会を行った。この学生寮は、ソウルの大学に通う忠清北道出身の学生365人が生活しており、汝矣島の国会とも近い場所にあるという。

知事と国会議員らは懇談会の後、食堂で夕食をとったが、提供された食事の値段が、学生らの食事の10倍以上するものだったことが分かり、物議を醸した。知事や国会議員、随行員はアワビの炊き込みご飯や牛肉鍋、豚カルビの蒸し煮、チャプチェ、鰻など2万8000ウォン（約2800円）相当の食事を楽しんだ。一方、学生らがこの日食べていたのは2700ウォン（約270円）のカレーで、価格や質の差は歴然だったという。

ある学生の保護者は「学生と同じメニューで食事し、学生を励まし、学生寮の不満点などを聞いてほしかった」と吐露した。

波紋が広がったことを受け、忠清北道は「汝矣島の国会と近いため学生寮で行事を開催した」とし、「学生らに不快な思いをさせるつもりは全くなかった」と説明したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「別の場所で食事するべきだった」「学生の気持ちは一切考えず、学生と同じトレーで食べさえすれば好感度が上がると考えたみたいだね」「不快を与えるとは思わなかった？特権意識が体に染み付いている証拠だ」「その豪華な食事にも税金が使われている」「そんな基本的な配慮すらできない人に国の仕事を任せたくない」「学生にも同じものを振る舞うべきだった。自分の子どもがその場にいても同じことができたか？」など批判の声が殺到している。（翻訳・編集/堂本）