幼児2人を15階から投げ落として殺害、父親と不倫相手の死刑が確定―中国

Record China    2023年5月11日(木) 21時0分

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中国の重慶市高級人民法院は11日、幼児2人を投げ落として殺害した父親と不倫相手の女に対する一審の死刑判決を支持する判断を下した。

中国の重慶市高級人民法院(裁判所)は11日、幼児2人を投げ落として殺害した父親と不倫相手の女に対する一審の死刑判決を支持する判断を下した。新華社など複数の中国メディアが伝えた。

2020年11月2日、重慶市錦江区の団地で当時2歳半の女児と1歳半の男児が15階から転落して死亡した。その後、警察は現場で泣き崩れていた父親の張波(ジャン・ボー)被告と、張被告の交際相手の葉誠塵(イエ・チョンチェン)被告を殺人容疑で拘束した。2人の子どもは張被告と離婚した陳(チェン)さんとの間の子どもで、女児は陳さんが育てていたが、事件当時、張被告の元に預けていた。


21年7月26日に開かれた一審で裁判所は「張被告は(陳さんとの)婚姻継続中に葉被告と不適切な男女関係に至った」と認定。「張被告は、2人の子どもの存在が結婚の障害となると感じた葉被告と共謀して犯行に及んだ。葉被告は張被告に何度も犯行を促しており、事件当日の午後3時30分ごろ、張被告は2人の子どもを抱き上げて窓から投げ落とし、殺害した」とし、「故意殺人罪」で被告2人に死刑判決を下した。2人は控訴した。

今月11日の二審判決で裁判所は「審理を経て明らかにされた事実は一審と一致する」「被告側は、張被告が殺人行為を行っていないこと、葉被告が張被告に犯行を促していないこと、量刑が重すぎることなどを控訴理由としているが、いずれも明らかにされた事実と一致しない」と指摘。控訴を棄却し、原判決を維持する判断を下した。中国では二審制を採用しているため、被告2人の死刑が確定した。(翻訳・編集/北田


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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