2023年5月2日、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）で、上海のバンド（外灘）にメーデー連休中多くの観光客が押し寄せているとの情報が注目を集め、議論を呼んでいる。

あるフォトブロガーアカウントが2日、「メーデーのバンドには一体どれだけの人がいるのか」として、夜のバンドの遊歩道に身動きが取れなさそうなほどの人が密集する様子が写った望遠写真を掲載した。まさに「人の海」といった光景の画像を見た中国のネットユーザーからは「故事成語には人の多さを表すものが多い。例えば摩肩如雲（雲のように人が密集し、肩を擦り合う）、揮汗成雨（人々が拭った汗が雨になりそうなほど人が多い）といった具合だが、どれも言い得て妙だと思った」「これは加工写真じゃないのか？衝撃的だ」「ノアの箱舟みたいだな」「どこも出かけず家にいた方が賢いわ、これは」といった感想が寄せられている。

また、別のブロガーからは、あまりの人の多さに「雑踏事故が怖くないのか？去年のハロウィンに韓国で大きな雑踏事故が発生したばかりだというのに」という指摘も出ている。これに対し、他のネットユーザーからは「こういう所に実際に行く人はそもそも事故が起きるなんて思っていない」といった意見のほかに、14年の大みそかには実際にバンドで36人が死亡し、47人が負傷する雑踏事故が発生したことに言及し「上海でも実際起きている」「事故があったことをもう忘れてしまったのか」といった声も見られた。

その一方で、確かにバンドを始めとする上海の名所ではこの連休中におびただしい数の観光客が訪れているものの、大量の警察官が動員されて秩序がしっかり保たれているという意見もあった。「前に事故が起きた場所だから、警察や救急車が配備され、誘導もしっかり行われている」「バンドと南京路には想像を絶するほどの警備体制が敷かれているぞ」といったコメントが寄せられた。（翻訳・編集/川尻）