「餃子スープを食べて歯が欠けた!」韓国で2年続いた訴訟、ネットは「自営業者は大変」

Record Korea    2023年5月4日(木) 0時30分

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2日、韓国・SBSは「餃子(ギョーザ)スープの中に混入した石で客の歯を欠けさせたとして起訴された飲食店店主に無罪が言い渡された」と伝えた。資料写真。

2023年5月2日、韓国・SBSは「餃子(ギョーザ)スープの中に混入した石で客の歯を欠けさせたとして起訴された飲食店店主に無罪が言い渡された」と伝えた。

記事によると、ソウル中央地裁は先月26日、業務上過失致傷の罪で起訴された飲食店店主(64)に無罪を言い渡した。店主は20年6月12日午後6時半ごろ、ソウル市鍾路区の自身の店で餃子スープを食べた客(50)の「奥歯を破折させた」として起訴されていた。客はスープに入っていた石をかんだせいで奥歯が欠けたと主張し、石の写真など多くの証拠を確保していた。一方、店主は石が混入した事実を認めず、客の奥歯破折についても受け入れることはできないと主張していた。21年4月、検察は「飲食店経営者として料理に異物が混入しないよう管理する義務があるにもかかわらず、これを放棄した」として、店主を起訴した。

2年間にわたりこの件を審理した地裁は、店主が業務上の注意を怠った点については認めたものの、複数の歯科医の所見により「店主の注意義務違反で客が被害を受けたとみることには無理がある」と判断したという。

原告である客の供述は捜査段階から一貫しており、写真なども所有していることから客観性があると判断。12~14年にも歯の破折事故で保険金を受け取っているものの、こうした状況だけでは、客が虚偽の主張をする動機は不十分だとした。しかし、客は事故後、複数の歯科医で診察を受けており、1カ所を除くと全ての歯科医が「歯の状態は正常」と診断していた。当初訪れた二つの歯科医院で特に治療は必要ないと診断されたため、客が実際に歯の治療を受けたのは事故から約半年後だったという。

地裁は「こうした点を総合すると、提出された証拠だけでは被告人の業務上過失による障害であると証明するのは困難だ」として、無罪を言い渡したという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「複数の歯科医が正常だと診断したなら、本当に正常だったんだろうな」「ただの保険金詐欺じゃないのか。飲食業は大変だ」「こういう迷惑客の相手をしなきゃいけない自営業者は苦労する」「逆に(客を)脅迫、恐喝で罪に問えるんじゃないか」などの声が寄せられている。

また、「歯は正常だと診断されてるのに裁判に2年もかかるの?」「こんなことに2年もかけるなんて、司法府のシステムが不合理すぎるんじゃないのか」「どっちが真実かということより、こんな事件に2年もかかる司法システムの問題が大きい」と指摘するコメントも多く見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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