中国のおもしろアイスクリーム、むいて食べるバナナアイスはネットで大ブーム―北京市

Record China    2014年7月19日(土) 19時34分

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夏らしくなってきた北京で、市内のアイスクリーム店を巡ってみた。「熊の手アイス」はかわいらしい形で女性や子供に人気がある。

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北京市は7月に中旬頃から、気温が30度を超える日が続き、初夏を迎えたようだ。夏といえば、子供も大人もアイスクリームが食べたくなるシーズン。炎天下の中、汗を流しながらひんやりと冷たいアイスを食べると、猛暑でぐったりとした身体と心を癒してくれる。北京ではどんなアイスクリームが人気なのだろうかと思い立ち、市内のアイス店を巡ってきた。

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まず訪れたのは、前門エリアにある「呉裕泰茶庄(ウーユータイ・チャ―ジュワン)」という約120年の歴史があるという中国茶の老舗店。北京ではジャスミン茶がおいしいと有名だ。このお茶屋で売られているジャスミン茶と抹茶、2種類のフレーバーのソフトクリームがおいしいと話題になっている。一口食べるとお茶の香りが口に広がり、香りが楽しめるちょっと大人向けのアイスだ。サイズ感も小ぶりなので、ちょっとだけ食べたいときにちょうどよい。価格も6元(約100円)とお手頃だ。

アイスの有名店として思い浮かんだのは、1906年にハルビンでフランス籍のユダヤ人が建てたという歴史ある「馬迭爾ホテル(madieer hotel)」の名前がついたアイス。歴史が長く、知っている人も多い。マンゴーやコーヒー味など、種類がいくつかあるが、店の人の話によると、ミルク味の人気が高いそうだ。濃厚だが、くどくなく、香ばしいという。北京では前門と南鑼鼓巷に店舗があり、価格はたったの5元(約85円)。買うときに、保管用冷蔵庫をのぞくと、たくさんの長方形のアイスバーが大きな箱の中にきれいに並べられていて、一昔前は包装などなく直接売られていたのだろうなと懐かしい気持ちになる。買う時は包装されたアイスをくれる。

次に立ち寄ったのは、ネットなどで話題になっていたイタリア発のアイスクリーム店「GELATO-STICK」。バーなどが集まるオシャレな三里屯エリアにある。クマの手の形をしたアイスやハート型など、ワクワクするようなかわらしい形をしていて、見た目にもとても楽しい。価格は25元(約420円)と一般的なアイスより少し高めなので、気軽に買って食べるというよりは、頑張った日のご褒美やデートの時など、特別な日にちょっと奮発して食べたい。

道端の露天を通りかかると、価格わずか1元(約17円)の「北京老氷棍」が売られていて人でにぎわっていた。スーパーなどでは安すぎて利益が出ないので売られていないのだとか。前門エリアや天安門エリアでよく見かけるが、この日も子供たちがうれしそうに食べていた。パッケージは中国風で、どことなく懐かしさを感じられ、日本の駄菓子屋で10円、20円のお菓子を買う感覚に似ている。この気軽さがまたよい。

最後にスーパーに立ち寄り、購入したのは「笨NANA(ベンナナ)」というアイス。バナナ型をしていて、外側の黄色の皮をむき、中のミルク味のアイスを食べる。皮も食べられるし、中のアイスも食べられる。今回購入したものは皮が紫色でグレープ味だった。話のネタになるのでとても楽しい。2012年頃からブームになり始め、Weibo(中国版ツイッタ―)では、このアイスの写真がたくさんアップされて話題になっていた。誰かと共有したい娯楽心理をうまく汲み取っている。

昔から馴染みのあるアイスや、最新のアイディアの優れたアイスなどさまざまなものがあったが、暑さを癒すだけでなく、アイスを通じていろんな気分を楽しめた。暑い夏の日に北京を訪れたら、ぜひ現地のアイスを試してみてほしい。

※本記事は中国・日本のリサーチ、コーディネーション〜(株)ナンバーワンズの特別提供。ナンバーワンズは様々な番組に対応した中国に関するリサーチやロケコーディネーションを行っている。

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