「北朝鮮保有の核弾頭は45個」と米民間研究所、「火山31」は単純な核分裂弾―韓国紙

Record Korea    2023年4月14日(金) 11時0分

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北朝鮮が保有中の核弾頭は45個と推定される、と米国の民間研究所が報告書で明らかにした。北朝鮮が公開した戦術核兵器用小型核弾頭「火山31」は単純な核分裂弾とみている。

北朝鮮が保有中の核弾頭は45個と推定される、と米国の科学国際安全保障研究所(ISIS)が報告書で明らかにした、と韓国紙が報じた。北朝鮮が最近初めて公開した戦術核兵器用小型核弾頭「火山31」は空中爆発が可能な単純な核分裂弾とみている。

中央日報によると、核軍縮問題専門の民間研究所のISISは10 日(現地時間)、「北朝鮮の核兵器保有高:新しい推定値」と題した報告書を出したと、ラジオ・フリー・アジア(RFA)が11日伝えた。

報告書は北朝鮮が保有する核兵器を破壊力の順にウラン核弾、ウランの中にプルトニウムを含めた核弾、水素爆弾などに分類。「場合によって北朝鮮がつくることができる核兵器は35~65個の間だが、種類別の中間値は45個」と2022年末までの北朝鮮の核兵器数を推定した。こうした推定値は北朝鮮のプルトニウムと高濃縮ウラン(WGU)生産に基づいて評価した。

これに先立ち米国科学者連盟(FAS)も3月28日、北朝鮮の核弾頭の個数を30個以上と推測した。 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は昨年12月末の朝鮮労働党中央委員会第8期6回全員会議で「23年度核武力および国防発展の変革的戦略」を説明し、「核弾頭保有量を幾何級数的に増やす」方針を示した。

これに関して報告書は「これを技術的に解釈するのは難しい」とし、「高濃縮ウランの生産を増やして遠心分離機をより多く設置することを意味するのか、それとも寧辺(ヨンビョン)の実験用軽水炉を稼働してプルトニウム生産を増やすのか確実でない」と指摘。 その一方で「北朝鮮は高濃縮ウランとプルトニウムの生産量を共に増やすことができる手段を持つとみられる」とも強調した。

さらに報告書は「北朝鮮には寧辺施設のほか少なくとも一つの秘密遠心分離機工場があり、おそらく二つの工場があるはず」と言及。報告書の著者のオルブライトISIS所長は11 日、「北朝鮮は核兵器を年間4~12個まで生産できる能力がある」とした。また「実験用軽水炉から出るプルトニウムは1年間に4個の核兵器をつくるのに十分であり、これで高濃縮ウランの中にプルトニウムを入れた武器を生産すれば生産量をほぼ2倍に増やすことができる」と述べた。

一方、北朝鮮が最近、戦術核兵器の核弾頭として公開した「火山31」について、ISISは「弾頭の直径が40~45センチ、予想爆発力10キロトン(1キロトンはTNT1000トンの爆発力)で、空中爆発が可能な単純な核分裂弾の可能性がある」との見方を示した。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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