インドの人口が中国抜き世界一へ、だが一体何人いるかは誰も分からず―独メディア

Record China    2023年4月13日(木) 15時0分

拡大

12日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、間もなく中国を抜いて世界一になるとみられるインドの人口について、具体的な数字が分からない状況が続いていることを報じた。

2023年4月12日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、間もなく中国を抜いて世界一になるとみられるインドの人口について、具体的な数字が分からない状況が続いていることを報じた。

記事は、国連の予測ではインドの人口が4月14日に14億2577万5850人となり、中国を抜くとされる一方で、本来2021年に実施されるはずだった10年に1度の国勢調査が新型コロナの影響で延期になり、今になっても実行されないため、具体的なインドの人口が把握されていない状況が続いていると紹介した。

そして、国勢調査の実施遅延はアジアにおける大規模な経済国であるインドの社会、経済に関する計画や制作の決定にも影響を及ぼしており、インド政府関係者の話として政府の支出を予測するデータのリソースが前回の国勢調査実施分、すなわち11年の調査結果のままであると伝えるとともに、11年の国勢調査時におけるインドの人口は12億1000万人で現在よりも2億1000万人も少なかったとしている。

その上で、遅々として進まない国勢調査に代わる人口算定データに関する議論が起きており、インド固有識別番号庁(UIDAI)の元高官は生体認証IDシステムが「事実上、そしてリアルタイムの人口調査結果だ」との認識を示していると紹介。しかし、22年12月31日現在の同システムに基づく予測人口は13億7000万人と少なく、その要因として「登録されていな子どもがいる」ことを挙げたほか、死者数についても更新されていないという問題点があることを指摘した。

また、インドの統計学者は出生率と死亡率を算定するための標本登録制度(SRS)が人口成長率を算出する上で合理性と正確性を備えているとし、国全体の人口という点ではSRSによる予測はかなり精度が高いと主張する一方で、地域ごとの人口分布状況を提供することはできないという欠点も存在することを伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携