フライメディア 2023年4月13日(木) 9時40分
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香港版ソンクラーンは「龍城HAPPY潑水嘉年華」という名のイベントだ。
香港は3年ぶりに訪れたマスクなしのイースターホリデーの最中だ。ホリデー中日となる9日、九龍(カオルーン)地区の九龍城では「香港版ソンクラーン・フェスティバル」が開催された。この香港版ソンクラーンは「龍城HAPPY潑水嘉年華」という名のイベントだ。
イベントが開催された九龍城は、下町の特色が色濃く残るいわば昔の古き良き香港の面影を残すエリア。九龍城は「リトルタイ」とも呼ばれており、その名の通り街中には数多くのタイ料理店やタイ食材店が並び、グルメエリアとしても知られている。
九龍城では毎年のようにソンクラーンの時期にフェスティバルが行われていた。しかし、新型コロナの影響でイベントが数年間中止となり、今年は3年ぶりに復活した。そのため、多くの人が復活を喜び、より盛大に祝い、さらに盛り上がりを見せた。
ソンクラーンは毎年4月13日から15日に設定されているタイの旧正月で、もともとは仏像や年長者などの手に水をかけてお清めをするという伝統的な風習があったそうだが、現在では市民や旅行者が派手に水をかけあう「水かけ祭り」として広く世界に知られるようになった。
そして本場のソンクラーン同様、香港の「リトルタイ」でもこのフェスティバル中は水をかけあったり、さまざまなイベントが行われたりと非常に盛り上がりを見せる。
今年の「龍城HAPPY潑水嘉年華」のイベントのメーン会場は賈炳達道にあるサッカーコート(広場)。中央には舞台が設置され、「ミス水かけ祭り」コンテストや地元の人々によるミニコンサートが行われ大盛り上がりを見せたほか、舞台の回りには事前に配られたチケットで交換できる飲み物や食べ物、マッサージ体験などのブースがあり、ムエタイのリングも設置され白熱するムエタイ競技を間近で見ることができた。
サッカーコートを出て街を歩けば、多くのタイ系商店の前に仏像が設置されているのが目に入る。仏像の前を歩く人々は仏像に水をかけながら祈りを捧げており、香港にいながらタイの文化を間近に感じることができる。また、街のメーン通りである城南道は車両通行が禁止され、大勢の人が水鉄砲を片手に走り、追いかけながら水をかけあい、ソンクラーンを心から楽しんでいた。
九龍城を歩く人は濡れてもいい格好をし、水かけに参戦する人は水着や雨合羽で防備している。
この日に最も売れ行きが良かったと思われる商品は「水鉄砲」。大きなものから手軽なものまで、これほどまでに水鉄砲が売られていたのは香港内では九龍城だけだったと想像できる。
9日のフェスティバル当日、九龍城は街全体がお祭り騒ぎだった。大きな音や歓声が聞こえる場所を見てみると、ソンクラーン特有の水や白い粉をかけあっていたり、大勢の人が歌ったり踊ったりと、それはもうにぎやかだった。
さまざまな文化の人が住む国際都市、香港。昔の雰囲気を残しながらもタイの異文化を感じることができる九龍城は訪れる価値のある場所だ。九龍城を訪れる際はソンクラーンの時期を狙うとさらにタイ文化を感じることができる。(提供/フライメディア)
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