フライメディア 2023年3月31日(金) 18時42分
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台湾では卵不足が大きな話題となっている。写真はかつて卵が豊富にあった時のスーパー。
異常気象やロシアのウクライナ侵攻などの世界情勢が影響し、さまざまな商品が値上がりしている昨今。特に台湾では卵不足が大きな話題となっている。日本と同じように家庭料理や飲食店にとって卵は欠かせない存在で、台湾人の生活に大きな影響をもたらしている。今回は卵パニックがどうなったかをレポートしよう。
「一体いつになったら卵を買えるようになるんだ?」と人々が不安を感じる中、台湾人プログラマーの江氏は「政府が卵問題を解決する前に市民の団結力でどこで卵を買えるかをウェブ上で分かるようにしよう!」と全台湾の主要スーパーの卵販売状況が分かる「蛋蛋前線支援地図」というデジタルマップを開発。ユーザーが足を運んだスーパーの卵の販売状況を記入し、それを皆でシェアしようという試みだ。
なんとその後は卵泥棒まで登場し、御用となった様子が報道された。30代の女性が子供を連れて4軒のスーパーに卵を求めてさまよい続け、やっと買うことができた5軒目のスーパーで、購入して自転車のかごに置いた卵2パックを60代男性に盗まれてしまうという事件が発生した。「平和な台湾でこんなことが起きるなんて」と人々を驚かせた(日本人にとっては卵2パックの窃盗事件が報じられること自体が驚きかもしれない)。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開催中には台湾が勝利した際にお祝いとして卵1000個(1人5個ずつ)が振る舞われ、大行列ができる事態になった。このように、もはやマスクパニックに次ぐ「卵パニック」として連日さまざまなニュースが報じられている。
現在もやはりなかなか卵が買えない状況にある。スーパーに並んでもすぐに売り切れてしまい、「買えればラッキー」といった状況だ。台湾の農林水産省に当たる農業委員会は現在、海外からの卵の輸入に力を入れており、大手スーパーの全聯は台北や新北で輸入の10個入り卵を1人2パック限定で68台湾ドル(約300円)で販売すると発表。農業委員会は、3月末に700万個を確保し、4月にはさらに多くの卵が台湾に輸入されると発表し、卵の供給の安定をアピールしているが、卵が普段通りに購入できるのは秋ごろになるのではないかという声もあり、今後の状況が非常に気になるところだ。(提供/フライメディア)
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