大陸から贈呈のパンダ受け入れ拒否に不服、動物園が当局を提訴―台湾

Record China    2007年6月25日(月) 0時43分

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2007年6月24日、台湾行政院農業委員会にパンダの受け入れ申請を却下されたことを不服とし、台北市立動物園が行政訴訟を起こしていたことがわかった。昨年、大陸側が2頭のパンダを台湾へ贈呈することを決めたが、農業委員会は受け入れを拒否をしていた。

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2007年6月24日、台湾行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)にパンダの受け入れ申請を却下されたことを不服とし、台北市立動物園が行政訴訟を起こしていたことがわかった。台湾メディアが伝えた。

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2005年、国民党の連戦栄誉主席が大陸を訪問した際、大陸側からパンダカップル「団団(トゥアントゥアン)」と「円円(ユエンユエン)」を台湾に贈呈することを約束された。約4半世紀ぶりの「パンダ外交」復活かと思われたが、大陸の統一攻勢を警戒する陳水扁政権はワシントン条約に基づき、中国政府にパンダの輸出許可証発行を求めた。しかし中国政府は国内取引であるとしてこれを拒否。また、台湾農業委員会も台北市立動物園にはパンダを受け入れる設備や人材が不足しているとの理由でパンダの受け入れを拒否した。

台北市立動物園のスポークスマンによると、同園では10数回に渡ってスタッフを各地に派遣し、パンダの飼育技術を見学・研究してきたという。先月にも獣医1名、スタッフ2名が四川省の臥龍パンダ研究センターで訓練を受けている。また、園内のパンダ館も年内には建設完了予定で、設備・人材ともにパンダ受け入れに何ら問題はないと主張した。

これまでに公聴会と3度の審議会が開かれたが話し合いは実らず、また先日農業委員会から再びパンダ受け入れ申請を却下されたことを受け、行政訴訟という形をとることを決めたという。台湾で保育動物の受け入れについて訴訟が起こされたのは今回が初めて。(翻訳・編集/藤野)

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