8日に封切りした「すずめの戸締まり」は、初日に14万人を動員。さらに10~12日の週末3日間で68万人を集め、13日現在、累積観客数100万人を突破した。それまで興行成績1位だった「THE FIRST SLAM DUNK」は週末3日間で10万人を動員し、累積観客数400万人を突破した。1位の座は明け渡したものの、依然として2~3位を維持している。2日に封切りした「ワールドツアー上映『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」も興行成績4位をキープ。累積観客数は44万人超えとなっている。これら3作品は一時、リアルタイム予約率1~3位を占めたことでも話題を集めたという。
韓国映画の不振は昨年から続いているという。昨年11月以降、興行成績1位となった韓国映画は「ふくろう(原題)」「交渉(原題)」「対外秘」のみで、その他は「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」「THE FIRST SLAM DUNK」「アントマン&ワスプ:クアントマニア」などの名前が並ぶ。
記事は、映画館に足を運ぶ観客の数が目に見えて減っている昨今、日本のアニメ作品がこれほどのヒットを記録した最大の要因について「アニメの場合、堅固なファン層が既に存在していること」だと指摘している。「THE FIRST SLAM DUNK」の場合、90年代の原作漫画連載当時から作品に触れていた韓国人が多く、歳月が流れた今も愛されている。口コミ効果も大きいという。「鬼滅の刃」や「すずめの戸締まり」は原作や監督のファンが多く、「すずめの戸締まり」の新海誠監督が訪韓したことも無視できないとしている。さらに、各映画館が作品関連グッズの入場者プレゼントを実施したことも大きく影響したと分析する。
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