Record China 2023年3月14日(火) 12時0分
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中国で出版された日本の旅行ガイドブックの表紙に靖国神社の写真が使われていたことが分かり、物議を醸している。
中国で出版された日本の旅行ガイドブックの表紙に靖国神社の写真が使われていたことが分かり、物議を醸している。観察者網など複数の中国メディアが13日付で伝えた。
報道によると、大連理工大学出版社が出版した「日本旅行一本就够」について、表紙の右下部分に靖国神社とみられる写真が使われていることがネットユーザーによって指摘され、物議を醸した。現地メディアが確認したところ、Tmall(天猫)など複数のECサイトでは当初「在庫あり」の状態だったというが、この件がインターネット上で物議を醸したためか、後に販売が停止されたという。
出版社の担当者は「靖国神社の写真を使用したのですか」との問いに明確な回答を避け「上層部に確認してから回答する」と話したが、その後、公式SNS上で「真剣に審査した結果、表紙の写真の選定についてチェックが甘いという問題があった。現在同書籍の発行・販売は停止しており、各種方法で回収・廃棄している。担当者の責任を厳しく追及すると同時に、教訓をくみ取り、類似の問題の発生を断固として阻止する」と表明した。
中国ではここ数年、靖国神社に対して非常に過敏になっている。2018年ごろに靖国神社を訪れていたとみられる俳優チャン・ジャーハン(張哲瀚)は、21年になってからそのことが問題視され、封殺状態となった。また、同じく21年には青島大学の教員が「靖国神社に自由に行く」とSNSに投稿して教員資格を取り消されたが、17年には国営メディアが「すべての中国人が一度は靖国神社を訪れるべき」との記事を発表している。「日本旅行一本就够」が出版されたのは14年8月であり、同書籍も今になって問題視され始めた一例とみられる。(翻訳・編集/北田)
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