中国でeスポーツ向けホテル急増し過当競争に、年内に2万軒超え―中国メディア

Record China    2023年3月11日(土) 23時0分

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中国でeスポーツ向けのホテルの市場規模がわずか2年間で2倍に急増し、過当競争の状況になっている。eスポーツ向けホテルの数は年内に2万軒を超えると予想されている。

中国でeスポーツが普及したことで、eスポーツ向けのホテルの市場規模がわずか2年間で2倍に急増し、過当競争の状況になっている、と国営メディアが報じた。将来的にはより豊富な消費シナリオを生み出すとされるeスポーツ向けホテルの数は、年内に2万軒を超えると予想されている。

中国通信社(CNS)が紹介した中国観光ホテル産業協会とネット旅行大手「同程旅行(LY.COM)」が共同で発表した「2022年eスポーツホテル市場調査報告書」によると、中国国内のeスポーツホテル市場は過去2年間成長を続け、eスポーツ向けホテルの数は23年までに2万軒を超えると予想されている。国内のeスポーツホテル市場には主にeスポーツ専門ホテルと一般eスポーツホテル(eスポーツをテーマにした客室タイプを提供する一般ホテル)の二つがある。  

成都市、重慶市、長沙市、武漢市、合肥市、温州市、広州市、西安市、南昌市、杭州市など都市のeスポーツホテルの消費は比較的活発だ。eスポーツホテルのコア顧客層は、1990年代以降生まれの世代が中心で、男性利用者が9割近くを占めている。

平均客室料金はeスポーツホテルの67.4%が1室当たりの平均価格で250元(約5000円)未満にとどまっている。近年、eスポーツホテル市場に参入した起業家群に加え、インターネット大手も事業に行き詰まりを感じている。

21年、中国ホテル大手のシャングリラは、中国ゲーム大手の騰訊遊戯(テンセントゲームズ)および騰訊eスポーツと共同でeスポーツ専用にカスタマイズされたeスポーツテーマルームをリリースした。テーマルームでは人気ゲーム「Craz3 Match」や「Happy Poker」などの要素をホテルシーンに組み込んでいる。中国ネット通販大手の京東(JD.com)も傘下のeスポーツクラブを統合して「京東eスポーツホテル」ブランドを立ち上げた。  

ホテルの新規オープンも相次ぐ。22年9月にはeスポーツホテルブランド「競鵝酒店」が杭州市にオープンし、12月にはアモイのPKeスポーツホテルは500万元(約1億円)の融資を受けた。

CNSによると、中国の法律ではeスポーツホテルの事業内容が明確に規定されていない。eスポーツホテルはネットサーフィンと宿泊機能の両方を備えているため、その機能ごとに規制が異なる点には注意が必要だ。未成年者の利用も問題になりそうで、現在一部の都市では、eスポーツホテルが定められたルールに違反して未成年者を受け入れた場合、当局が処罰できるようにする法律の整備が進められているという。(編集/日向)


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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