「中国大運河」世界文化遺産に登録成功も、石碑倒壊やごみ投棄、水質汚染など深刻―香港紙

Record China    2014年7月11日(金) 13時39分

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10日、「北京大運河物質文化遺産名簿」に含まれる通運橋など複数の橋で、石碑倒壊やごみ投棄、橋に書き込まれた広告、水質汚染などの被害が深刻化している。写真は北京市内の運河。

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2014年7月10日、香港・東方日報によると、中国の北京市と浙江省杭州市を南北につなぐ人工運河「大運河」が先月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されたが、「北京大運河物質文化遺産名簿」に含まれる通運橋(別名:蕭太后橋)や万寧橋(同:后門橋)、永通橋(同:八里橋)などで、石碑倒壊やごみ投棄、橋に書き込まれた広告、水質汚染などの被害が深刻化している。

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中国紙・法制晩報は、北京市通州区の通運橋付近で暮らしてきた女性の話を紹介した。幼少の頃から橋の下を流れる川で魚を取ってきたというこの女性は「上流の工場排水や市民の生活排水による汚染がひどく、魚の姿が減る代わりにごみが増えた」と嘆く。明代に建てられた通運橋は、かつて44体の獅子像があったが、完全な状態のものは5〜6体しか残っていない。

元代に建てられた同市西城区の万寧橋では、橋に書き込まれた広告が目立つ。明代に建てられた永通橋は多い時で30〜40台の車が止められることもあり、その重さに耐えられるか心配されている。

専門家は、こうした文化遺産の現状に懸念を示した上で、「世界遺産申請の成功は第一歩にすぎない。今後いかに保護していくか。その任務は重い」と指摘している。(翻訳・編集/NY)

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