Record China 2023年1月29日(日) 9時0分
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華字メディアの日本華僑報は23日、「どんな人が日本への移住に向いていないのか」と題する記事を掲載した。
記事はまず、1990年に北京の人々がニューヨークで奮闘する姿を描いた映画「ニューヨークの北京人」が中国で大ブームを巻き起こしたとし、その中の「愛している人がいるならニューヨークへ送り出して。そこは天国だから。恨んでいる人がいるならニューヨークへ送り出して。そこは地獄だから」という一言が有名になったと説明した。
そして、「実際はニューヨークだけに天国と地獄があるのではなく、多くの移民国家において各集団が天と地ほどの差を感じるものであり、その感覚は個人の特性とも関係している」とし、「移民に向いている人は行く先々が天国かもしれない。逆に地獄だと感じる人は、間違った時期に不向きな国に行ってしまっただけかもしれない」と述べた。
その上で、「では日本は金持ちにとっての天国なのか、貧困者にとっての地獄なのか。あるいは、日本には貧富の差や階級は存在しないのか。日本で生活してきた華僑華人たちの誰もが実感するのは、日本は『階級』はないが『格差』はある民主国家であるということだ」とした。
記事は、日本に階級がないのは日本国憲法14条(法の下の平等)で極めて明確に禁止されているからであるとする一方、「社会学的な格差は存在する」と指摘。「たとえ日本人であっても、給与所得や学歴、職歴など、個人間に高低の差があるのは正常かつ客観的な現象である」とし、「移住者としての外国人もまた、社会福祉や仕事の待遇の面で、日本人との間に多かれ少なかれ異なる扱いが存在する」とした。
続けて、「この格差は日本だけのものではなく、日本への人々のあこがれを妨げるものではないが、日本の文化的特徴や法的システムは一部のグループに『慣れない』と感じさせる。あるいは、日本に移住するのが向かない人がいるのは確かである」と論じた。
そして、日本移住が向かない人の例として「ルールを個人的な視点から解釈する、あるいは法の抜け穴をくぐる人」を挙げた。記事は「日本は法制度が厳密に整備され、厳格に執行されている国だ。制度化された規定について曲解は許されない」とし、「以前、外国人が日本の街中で歩きたばこをしたことでトラブルになったが、こうした制約はルールにおおような外国人にとっては不快で、日本社会への適応を困難にしている」と論じた。
また、「人間関係の境界線があいまいな人」も日本の雰囲気は適さないと指摘。「職場以外でも上下関係をはっきりさせ、差し出がましいことはしない。隣近所といえども明確な線引きがある」とし、「例えば、上階の家の足音がうるさかった場合、階下の住人は子どもだから仕方ないとあきらめることも、直接文句を言いに行くこともなく、不動産管理会社や警察を通じて不満を訴えるだろう」と説明した。
記事は、「日本で生活する外国人の在留資格の申請、変更、延長の審査基準は厳しさを増しているが、日本への移住可否は単に申請条件の問題だけでなく、理念や意識が合致するかという問題もあるのだ」と指摘した。(翻訳・編集/北田)
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