中国の感染爆発、世界が恐れる理由は?―仏メディア

Record China    2023年1月6日(金) 7時0分

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3日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは「中国での新型コロナ感染爆発はどうして世界から恐れられているのか」とする記事を掲載した。

2023年1月3日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは「中国での新型コロナ感染爆発はどうして世界から恐れられているのか」とする記事を掲載した。

記事は「多くの国が、中国でのコロナ感染爆発を憂慮している。それは主に、感染者データが信頼できないこと、バラバラでまとまりのない感染報告、そして新たな変異株出現の恐れによるものだ」とした。

そして、ゼロコロナ方針撤廃後の感染者データが信頼できない点については中国当局も認めており、中国衛生健康委員会が先月25日に毎日の新規感染者や死亡者数の発表を停止したと紹介。また、中国当局が死亡者数の算定基準を変更し、新型コロナによる肺炎および呼吸器不全のみをカウントするようになったため、12月7日から現在に至るまでの中国での「新型コロナによる死者数」がわずか15人にとどまっていると指摘。グローバルスタンダードから外れた非現実的な公式発表データが国内外で大きな疑念を生み、米国オーストラリア、カナダ、日本、イタリア、スペインなどが中国からの入国者に対する強制検査措置を実施するに至ったと伝えた。

さらに、中国政府が国全体の感染データを発表しなくなって以降に地方政府がそれぞれ独自でデータを発表するようになり、一部の省で1日当たり100万人単位の感染者が出ていると報告される一方で、中央政府は今なお地方のデータをまとめた上で全国の感染データを発表する気配を見せないと指摘した。そして、香港大学の専門家が中国では今冬の新型コロナによる死者(関連死を含む)が100万人に達する恐れがあると予測するなど、中国の感染状況を悲観する見方が一部の機関や専門家から出ているとした。

記事はこのほか、中国では現時点で新たな変異株が見つかっていないものの、多くの国は感染が拡大している中国での変異株発生を懸念し、中国からの入国者に対する規制措置を打ち出していると紹介。一方で、香港大学のウイルス学専門家が近頃「中国でより致死性の高い変異株が発生する可能性は非常に低い」との見解を示したことを伝えている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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