2023年1月5日、中国メディアの澎湃新聞は、世界的な原油価格の高騰により製油会社の利益が大幅に増えており、韓国の製油会社では10カ月分の給料に相当するボーナスが出たと報じた。

記事は、韓国メディアの報道として、韓国の4大製油会社の1つである現代オイルバンクが2日、従業員に月額報酬の10倍額をボーナスとして支給したと発表したことを紹介。同社では21年に6倍額のボーナスを支給したことがあり、今回はこれをさらに上回る高額ボーナス支給となったことを伝えた。

そして、同社の大盤振る舞いの背景には製油業界が22年に大きな利益を上げたことがあると説明。今年7〜9月期だけで同社の営業利益が前年同期比3．26倍の2兆8000億ウォン（約2900億円）となったことを紹介している。

記事は、製油会社の業績はここ数年、新型コロナの影響もあってジェットコースターのように乱高下しており、20年には同社を含む韓国4大製油会社の赤字総額が5兆ウォン（約5190億円）と過去最悪の業績を記録したと紹介。一方で、21年には原油価格の上昇と製油の収益性改善によって7兆ウォン（約7270億円）の黒字に転換、22年にはロシアのウクライナ侵攻によって原油価格が急騰し、業績がさらに大きく改善する結果になったと伝えた。（翻訳・編集/川尻）