共同通信社によりますと、東京都はこのほど、上野動物園の雌パンダ「シャンシャン」を来年2月21日に中国に返還することが決まったと発表しました。

2017年6月に上野動物園で生まれた「シャンシャン」の両親は、いずれも中国から日本に渡ったジャイアントパンダの「比力（ビーリー、日本名リーリー）」と「仙女（シィエンニュ、日本名シンシン）」です。昨年6月には「仙女」が双子パンダであるオスの「暁暁（シャオシャオ）」とメスの「蕾蕾（レイレイ）」を出産したため、「シャンシャン」はお姉さんの立場になりました。「シャンシャン」の両親は中国から貸与されているため、生まれた赤ちゃんパンダの所有権は中国に属します。「シャンシャン」は計画では2020年12月末に中国に返還される予定だったのですが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、帰国はこれまでに4回も延期されました。

東京都の小池百合子知事は定例会見で、「シャンシャン」の里帰りについて、日本で深く愛されており、多くの人が別れに名残惜しく感じているが、「シャンシャン」はパンダの保護と繁殖の推進という重要な役割を担っているとして、日本の人々に理解を求めました。　上野動物園の発表によれば、来年1月21日からは、「シャンシャン」の見学が事前抽選制になります。見学希望者は1月6日以降にウェブサイトを通じて抽選申請を提出します。当選者は1日最多で2600人で、見学は来年2月19日が最終日です。このほか、来年1月以降に「シャンシャン」の成長写真展など、一連の記念イベントが行われる予定です。（提供/CRI）