韓国ドラマ「財閥家の末息子」はなぜこれほど人気なのか―中国メディア

Record Korea    2022年12月23日(金) 22時0分

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22日、環球時報は韓国ドラマ「財閥家の末息子」が韓国で大ヒットしていると報じた。

2022年12月22日、環球時報韓国ドラマ「財閥家の末息子」が韓国で大ヒットしていると報じた。

記事は、ネット小説を原作として現在韓国のテレビ局で放送中の同作品が今週末にクライマックスを迎えると紹介。韓国ギャラップが20日に発表した今年12月の「韓国人が好きなテレビ番組」で、同作品が歴代最高となる16.6%の「愛好度」を獲得して1位になったと伝えた。

そして、同作品の内容について、架空の大財閥・順洋グループで財閥一家のために働いてきた男性が濡れ衣を着せられて殺され、その後1980年代にさかのぼって順洋グループ一家の末息子として生まれ変わり、財閥を乗っ取るリベンジを果たすというストーリーだと説明した。

その上で、同作品が韓国で空前のヒットとなっている背景について、韓国メディアの分析を紹介。まず、ストーリーや背景が現実中の韓国企業を高いレベルで再現しており、順洋グループの成り立ちがサムスングループに似ているほか、その創業者のイメージ、訛りもサムスン創業者に似せていることがあるとした。また、サムスン以外にもLG、現代、新世界、ロッテなどの大企業を想起させる企業が登場し、90年代のインターネットバブル、2002年のサッカー日韓ワールドカップ、01年の世界同時多発テロといった現実の出来事が架空のストーリーとリンクしているなど、ストーリーに入り込みやすい設定になっていると伝えた。

また、これまでのテレビドラマが女性視聴者をメーンターゲットとし、ラブストーリーが中心だったのに対し、同作品は男性視聴者を基本的なターゲットにして「敵意に満ちた世界で生きる」ことをテーマとして共感を得たと説明。さらには、グローバル化のもとで階級格差が拡大し、厳しい競争の中で生きる若者が、本作品の大リベンジストーリーに熱中することで現実的なやるせなさを一時的に忘れられるという要素もあるとした。

記事は一方で、同作品については財閥を過度に美化しており、人々に財閥に対する現実離れした憧れを抱かせることにつながるという批判の声も出ていると伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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