インドはなぜ次の中国になれないのか―米メディア

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参考消息は18日、「インドはなぜ次の中国になれないのか」とする記事を掲載。米外交問題評議会が発行する外交・国際政治専門誌フォーリン・アフェアーズの記事を取り上げた。

中国国営新華社通信系の参考消息は18日、「インドはなぜ次の中国になれないのか」とする記事を掲載。米外交問題評議会(CFR)が発行する外交・国際政治専門誌フォーリン・アフェアーズ(電子版)がこのほど発表した記事を取り上げ、要約して伝えた。

記事によると、中国からグローバル企業を大量に誘致するなどして民間投資を増やすことができれば、間違いなくインドは歴史的なブームの頂点にいる可能性がある。ニューデリーはこの機会をつかむことができるか。答えは明らかではない。

ある意味で、インドはグローバル企業にとって約束の地のように見える。構造的優位性があり、潜在的なライバルには深刻な欠点があり、政府は大規模な投資インセンティブを提供している。

構造的優位性については、インドは間もなく世界で人口が最も多い国になり、多くの大規模産業を収容できる数少ない国の一つだ。非常に若く、才能にあふれ、英語を話す労働力も備えている。物理的なインフラは近年、劇的に改善されている。

これらの優位性のほかに、代替案の問題がある。グローバル企業がインドに行かない場合、他にどこに行くか。数年前までは、他の南アジア諸国が魅力的な候補と見なされていたが、状況は変わった。経済史家のアダム・トゥーズが言うように、南アジアの「ポリクライシス」の中で、インドは安定の天国として際立っている。

もしインドが本当に約束の地であるなら、グローバル企業は生産を南アジアに移すために列を作り、国内企業はブームを利用して利益を得るために投資を増やすことになるが、これらのいずれかが起こっているという兆候はほとんどない。

グローバル企業が中国事業をインドに移すことに消極的であるのは、 国内企業が投資に消極的であるのと同じ理由で、リスクが依然として高すぎるためだ。

インドに投資する上でのリスクは多い。まず、企業は、投資時に設定された政策が後に変更され、投資が不採算になるようなことはないとの確信を欠いている。また、政策の枠組みが紙の上では依然として魅力的であったとしても、企業は、政府が支持しているインドの巨大コングロマリットを支持するのではなく、ルールが公平に施行されると確信することはできない。

インドは「次の中国」を目指す上で三つの大きな障害に直面している。投資リスクが大きすぎること、政策の内向性が強すぎること、マクロ経済の不均衡が大きすぎることだ。これらの障害はグローバル企業が投資する前に取り除く必要がある。事業を、世界の工場としての役割が中国に移る前に機能していた東南アジア諸国連合(ASEAN)に戻すことができるし、ASEAN諸国より先にその役割を果たしていた先進国に戻すこともできる。あるいは、インドという代替案が良くないという理由で、リスクを受け入れて中国にとどまることもできる。

インドが次の中国になるかどうかは、単に世界経済の力や地政学の問題ではない。ニューデリー自身による劇的な政策転換が必要だ。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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