厳しい「ゼロコロナ」政策の緩和に舵を切った中国で、ノーマスクで騒ぐ女性の映像が物議を醸している。

中国の映像メディア・沸点視頻によると、今月14日に広東省広州市の地下鉄車内で、女性が職員らに向かって大声を上げた。女性はマスクを着用していなかったことをとがめられたようで、「コロナの流行が深刻だから、ウイルスを持っている人が（マスクを）2枚でも100枚でも着けるべき！（自分を指して）健康な人は1枚も着ける必要はない！」などと主張した。

職員らが「では、まず降りていただけますか？」と頼むも「それは違法な要求だ。犯罪行為だ」などと反発し、席を立とうとはしなかった。目撃した夏（シア）さんは「女性は数駅にわたって騒いでいたが、途中の駅で降りた。こういう行為は非常に良くないと思う」と話した。

中国版ツイッター・微博（ウェイボー）では「女性が地下鉄乗車時にマスクせず『ウイルス持っている人こそマスクすべき』と言う」がトレンド入り。

ネットユーザーからは「もう緩和されたのだから問題ない」「マスクをするかしないかは彼女の自由」「彼女は何も悪いことはしていない。（周囲の人が）自分でマスクをしていればそれでいいだろう」「食事やスポーツでは外しているんだし、いいのでは？一生着け続けるわけにもいかないし」「規制は解除されたのだから強制はできない。自分を守りたい人はマスクをすればいい」「至る所で陽性が出ている。マスクをするかしないかはあまり関係がない」との声が多く上がった。

一方で、「まずあなた（女性）がウイルスを持っていないことをどうやって証明するの？」「感染した人がわざと街に出てウイルスをばらまく可能性もあるでしょ」「もし彼女が陽性だったら（ウイルスを散布したとして）犯罪になるのでは？」「自分のためにも、周りの人のためにも、特別な理由がなければマスクはした方がいい」との意見も少なからず見られた。（翻訳・編集/北田）