Record China 2022年12月15日(木) 16時0分
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中国メディアの新民週刊は13日、「今年の漢字、日本人は『戦』を選び、韓国人は『過而不改』を選んだ」と題する記事を掲載した。
記事はまず、日本漢字能力検定協会が一般から募集した今年の漢字に「戦」が選ばれたことを紹介。理由として、ロシア・ウクライナ戦争や、円安や物価高による生活面での「戦い」が挙げられたことを説明した。また、このほかに日本政府による「国家安全保障戦略」に言及し、「これも『戦』だ」と指摘した。
その上で、「ロシア・ウクライナ戦争は日本人にとってあまり実感がわくものではなく、円安や物価高は多少は実感があるが、国家安全保障戦略の見直しによって日本を『戦い』に導くことこそが、日本の有識者が真に重視する事象である」と主張。「長距離ミサイルにせよ、次世代戦闘機にせよ、その動きは米国を引っ張って台湾海峡での『戦い』を求めることが背景にある目的なのかもしれない」と論じた。
続いて、韓国の大学教授らが選ぶ今年の四字熟語に「過而不改」(過ちを犯しながら改めない)が選ばれたことを紹介。回答した935人のうち50.9%(476人)が選んだという。これは、中国の古書「論語・衛霊公」に登場する孔子の言葉「過而不改、是謂過矣」が元となっており、「過ちを犯したのにそれを改めないことが、本当の過ちである」という意味だ。
記事は、韓国梨泰院でハロウィーンに発生した雑踏事故をめぐって当局の対応の不備が指摘されたことのほか、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が主に外交面で数々の批判を浴びたことに言及。一方で、「サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で奮闘した選手らを招いてねぎらったことは韓国国民から好感を得たようで、これは『過ちを改めた』と言えるだろうか」とした。
そして、「日本には漢字が残っているが、その中には繁体字もあれば簡略された漢字もある。朝鮮半島に至っては、現代では漢字を使うことが少なくなっている。韓国には中国人なら一目で意味が分かる文字が書かれた古跡があるが、今、漢字を知る韓国の若者がどれだけいるだろうか」と指摘。「幸いなことに、少なくとも韓国は今年の漢字(四字熟語)を発表しており、漢字を美とする社会的風潮につながっている」とした。
その上で、「中国の宇宙ステーションにあるボタン(の表示)まで中国語であれば、将来的に漢字を読み書きできる外国人がますます増えるだろう」とし、「かつて漢字を流ちょうに使う人が多かった日本や韓国で、漢字文化が盛んになる日がまた来ると信じている」と述べた。(翻訳・編集/北田)
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