2022年11月22日、韓国・YTNによると、158人が死亡したソウル・梨泰院（イテウォン）の雑踏事故をめぐり、遺族が初の記者会見を開き、大統領の心からの謝罪と責任の徹底的な究明などを求めた。

記事によると、遺族28人は尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領に対し、事故の被害者に心から謝罪し、責任ある後続措置を約束するよう求めた。

さらに「政府や地方自治体、警察の群衆管理ミスが悲劇の始まりだ」と主張し、「責任者全員を漏れなく調査し、最も重い責任を負わせなければならない」と強調した。

物議を醸した犠牲者の名簿公開問題については「追悼し記憶するため遺族が同意する場合に公開するべきだ」との立場を示した。

また「遺族が集まる機会を政府が作らなかったために発生した問題だ」と指摘し、遺族が交流する場を設けるよう求めた。犠牲者と遺族に対する2次加害問題についても「政府が立場を表明し、対策を講じなければならない」と主張したという。

この記事を受け、韓国のネットユーザーからは「10万人以上が集まると分かっていながら秩序維持責任を果たさなかった国が責任をとらないなんて話にならない。この国は無政府状態なの？」「応援する。必ず責任者に処罰を与えてほしい」「なぜ国は対応を怠ったのか。遺族の気持ちを考えると涙が出る」「遺族を非公開にし、集まらないようにしたのはこれのため」「遺族は堂々と尹大統領の責任を追求し、退陣を求めるべきだ」など賛同の声が寄せられている。

一方で「国が主催したイベントでもないのになぜ大統領が責任をとらされる？」「大統領が『梨泰院へ行け』と言ったか？なぜ誰かに責任を押し付けようとするのか」「第2のセウォル号事件になりそう」「また政治に利用するのか」「自発的に参加したハロウィンイベントだったし、酒に酔った人もたくさんいたから、国民の共感を得るのは難しいだろう」など批判的な声も多数見られた。（翻訳・編集/堂本）